現代日本のタマ文化 続編
- カテゴリ:音楽
- 2019/09/12 15:23:22
記事を書いてわずか4日後、スマホに驚きのニュースが飛び込んだ。
共立電子がケース屋さんとコラボした組立キットの新製品、SE-70TH。
6BM8を2本使ったタマのプリメインアンプ。お値段6万円は高いけどね。
6BM8というのは半世紀前、どこにでもゴロゴロ転がっていたタマである。
MT管という、ガラス管から金属の電極がむき出しで出てるヤツだ。
電蓄やラジオ、テレビなどで大活躍したので、私はこの音に慣れている。
6BM8くんは9本脚、五極三極の複合管というタイプである。
電圧増幅と電力増幅をこの1本でまかなってしまう偉い子だ。
プリアンプとパワーアンプを一人でこなすといえばお分かりいただけよう。
絶版となった共立のベストセラーキット、TU-870にもこれが使ってあった。
最大出力1.5Wというと音が小さいと思うかもしれんが、とんでもない。
室内で音楽を楽しむには最適な音量なのです。
共立からは2万円強で、PLC86を2本使うパワーアンプのキットも出てますね。
ライン出力やステレオミニジャックからの出力をつなぐなら使えるけど、
一般的なプレーヤーのライン出力を繋ぐのは無理です。
実は自作も考えてるんですが、私は過去に何回も感電している。
真空管回路には数百Vの電圧が必要なんです。下手したらお陀仏です。
私の左掌に微かに残るキズは、素手で電極に触れ穴があいた名残。痛かった。
うーむ、CDやレコードを久々にタマアンプで聴いてみたいのう。
ノイズがありレンジも狭い、でも人声の如きふくらみを持つのがタマの音。
共立電子さん、TU-870Rを復刻してくれんかしら。ナツカシイなー。