Nicotto Town


五飯田八宝菜の語学学習日記


ゴタの日記 2019年9月1日 (日)

9月1日(日)

四つ葉会では、関東地区に新会員さんが誕生したので、
パンフレットを作成し始めました。

ところが、この作成中、課題が生じました。

それは、この桃華さん、「通訳ガイド」資格を持っていないのです。
彼女曰く、

  「すべてお任せします。」

任せられても、どういう風にすればいいか、困っています。

というのは、「通訳ガイド」という名称は、名称独占という法律のために、
通訳ガイド資格のない人が、この名称を使うことができないのです。

しかし一方、通訳案内士法の改正で、これまでの「業務独占」は
なくなりました。つまり、資格のない人でも、この業務に携わることが
できるようになりました。

つまり、桃華さんは、通訳ガイドの資格はないけれど、
この仕事に携わることができます。

そうなると、パンフレットの作り方が、難しくなります。

他の会員さんと同じ「通訳ガイド」でくくることはできません。

そこで、「通訳&添乗員」という名称にしてみました。

通訳という仕事も添乗員の仕事も、誰でもできます。
(ただし、総合添乗員とか、国内添乗員という言い方はできません。
 これは、主任旅程管理者になるからです。) 

さて、日本語のページはそういうことで一段落。
今度は、英語のページがまた、悩ましい。

はっきり言って、名称独占は、日本語の世界の限定を基準にしているので、
英語になると、限定がはっきりしなくなります。

通訳ガイドという単語は確かに使えない。でも
Tour Guide ならどうだ?

Tour Guide を訳すと「通訳ガイド」になる。

なるほど、そうなる。しかし、これ、「添乗員」と訳すこともできる。

添乗員はTour Conductor じゃないのか?と質問がきそうだ。
しかし、英語は、そんな厳密な使い分けはしていません。

たとえば、英語の試験で、Tour Guide を訳せ、という問題がでたとしたら、
「観光ガイド」と訳したほうが、無難なのです。
ちなみに英語のこの Tour Guide ですが、工場内見学のガイドにも
Tour Guide という言葉を使います。
ですから、

Tour Guide = 通訳ガイドではありません。


そして、「観光ガイド」は、名称独占の言葉ではありませんので
観光地専属ガイドも、ボランティアガイドも、観光ガイドになります。

じゃバスガイドはどうか。これは、bus conductor という言葉があります。
bus tour conductor が正式名称だと思います。

これをもって Tour Conductor = 添乗員

という式は必ずしも成り立たないことがわかります。

バスガイドさんは、添乗員ではないからです。
(つっこまれると、広義の添乗員ですが・・・)

で、PCで検索して調べたら

https://www.weblio.jp/content/Tour+Guide

Tour Guide は添乗員と訳されています。

こんがらがってきますが、しかし、パンフレットは作成しなくては・・・
とりあえず、書き方を変えました。

通訳ガイドの紹介 → 通訳ガイドと添乗員の紹介

通訳さんは、別枠で作ったほかは、通訳ガイドと添乗員は、同一のくくりにしました。
通訳ガイドの仕事は、もはや業務独占でないのだから、
無資格者にも、ガイドの仕事が取れるように、パンフレットの書き方を工夫しました。






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