Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


きらきら、町田縄文をよむ その3 本町田遺跡へ

仮想タウンでキラキラを集めました。

2019/08/13
キラキラ
集めた場所 個数
ゲーム広場 4
神社広場 6


きらきら、ゲーム、神社。

町田市の町田市民文学館ことばらんど「縄文土器をよむ 文字のない時代からのメッセージ」(二〇一九年七月二〇日─九月二三日)続きです。

 展覧会は、このあと第二部として「縄文時代の暮らし」へと移る。復元された敷石住居跡の展示があったことに驚いた。忠生遺跡D地区の中期(約四五〇〇年前)の実物大レプリカ。敷石住居とは、解説によると「中期の終わりごろから出現する床に石を敷いた竪穴住居」のことだとか。背景画(森山哲和氏とあった)があり、住居内として、縄文人二人が生活する様子が描かれているのが、より想像をかきたてられた。
 そして「食べる」「祈る」「着る・飾る」と章が続き、三部目は「土器から見る町田の縄文時代」として、草創期から晩期までの縄文土器の変遷がわかるものとなっていた。
 わたしは勝手な素人だから、装飾的な中期から後期のものがやっぱりいいなあと見ていた。。
 ここで、町田市の縄文キャラクター「まっくう」の元となった土偶の頭の展示があった。この土偶は閉館した町田市立博物館の展示で見たことがある。「まちだ今昔展─時空を超えた対話 縄文ムラと商都」(二〇一八年七月一四日─九月一七日)。去年の九月だったのか。数年前のような気がしていたが。「中空土偶頭部」(田端東遺跡出土、縄文後期(三四〇〇年前))。国宝の北海道函館の「中空土偶」と顔も造りが類似していて、あちらの愛称が出土した南茅部の「茅」と、中空土偶の「空」によって「茅空(かっくう)」にちなみ、町田の「まっくう」と称している。
 再会したことがうれしかった。この土偶が出土されたのが、東京都指定史跡の田端環状積石遺構というストーンサークルのすぐ近くなので、この場所での祭祀と関係があったのではと解説にあった。
 この展覧会は、写真撮影が可ということなので、一通り展覧会を見てまわったのち、二巡目に写真を撮った。展覧会の図録のようなものがなかったので、その代わりといった気持ちが大きかった。出品されているものの他に、案内やキャプションまで。写真を撮ることは本来あまり好きではなかったが、こうした撮り方はありかしらと今更思った。
 名残惜しかったが、次の場所へ。ここから車だと、やはり去年訪れた、市立博物館の隣の東京都指定史跡の本町田遺跡が近いのだ。
 前回は電車で一人で行ったが、道を間違えたことを憶えている。今回は車だったが、連れがこんな道を行くのかと、ほそい坂道をナビで案内されたことに驚いていたのが、なんとなくおかしかった。このあたりはわかりにくいのだ。坂をのぼって、降りて、また登って…、坂下に川があった。恩田川とある。縄文人は水のあるところの近くに住んだ。そして坂の上に、最初に博物館。まだ閉館したばかりなので、建物は残っている。いずれは解体してしまうのだとか。去年、閉館前に、展示が見ることができて、それでも良かったと思う。
 博物館を過ぎてすぐ、というかほとんど隣接して本町田遺跡。縄文時代と弥生時代、両方の住居が発見、復元された貴重な遺跡だ。復元された住居が縄文、弥生、それぞれ一つ、あとは住居址として場所が固められている。
 去年訪れたときは、ツルボが咲いていたなあと思い出す。九月だからまだ暑かっただろうに、暑さはそれほど記憶にない。今回はものすごい暑さ、それよりも、陽射しが強い。午後四時を回っているのに。
 その折も書いたが、竪穴式住居の違いはほとんどわからない。縄文時代のものは丸太そのまま、弥生時代は木材の加工が見られるそうだ。
 両方とも中に入ることができる。弥生時代のものは、ライトがあったが、縄文時代のものは、なかった。だが天井に明かりとりとして開いているところがあり、さして暗いと思わなかった。扉がないから、入口から陽が差し込んでいるし。どちらも定期的に燻されているのだろう。すこし香りがした。それに外は暑かったが、中は存外涼しい。
 また来ることができて良かった。
 帰り道に、鶴見川を通った。そうだった、先に見た恩田川とこの鶴見川が、縄文時代の人々にとって大事な水の供給源だったのだったっけ。
 日が暮れるのが、夏至の頃から比べると幾分早くなった。多摩川を過ぎて、野川を過ぎて、また国分寺崖線下を通る。この坂上も縄文時代や古墳時代の遺跡があったのだと、いつものとおり思う。
 家に帰って、近くの農家から買った枝豆をまたゆでて頂く。まだ、というべきか。夏の間、数軒で枝豆が売っているのだが、もう売っているのは一軒だけだ。これもまもなく終わるのだろう。立秋すぎても暑い。けれども、こんなふうに秋になってゆくのだろう。
(この項おわり)

いつも読んでくださって、ありがとうございます。




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