三国志
- カテゴリ:小説/詩
- 2019/08/06 22:31:19
北方謙三の三国志、全13巻を読んだ。
北方謙三も俺も昭和の人間なんだなと思った。
なんとなくだけど、北方さんは呂布や張飛といった武骨な人が好きなのかな。
他の物語なんかだと呂布って頭が悪くて裏切り者ってイメージだし、
張飛は部下に物凄く厳しい乱暴者で、最後は部下の裏切りで殺されちゃう。
でも、北方三国志では真面目で一本気な呂布に、劉備の為に乱暴を装いつつこまやかな心遣いで気遣い屋の張飛だった。
水滸伝でも豹子頭林冲なんか凄く良い人に描いていたことを思い出した。
三国志の中でも第二世代になって、孫権や曹丕の世代になっていくと単純な武力ではなく謀略が力を持ち始めて・・・
曹操や劉備の頃は強さや心意気というものに、たとえ敵でも尊敬して味方になって欲しいと願ったりした。
でも、世代が変わると人格は二の次になって勝てば良しとなって、戦争の殺伐さの中にも大らかさがあった時代も変わってしまう。
まるで、昭和の雑さのなかの大らかさが、平成のタイトさに変わっていくみたいな感じかな。
そうそう、諸葛亮の戦略も確かに卓抜なものがあるんだけど、勝負の一戦で失敗というのが多かったように思う。
呉との同盟を裏切られ関羽や張飛が死んだり、信頼してた部下の馬謖が下手こいて失敗させられたり・・・
ツキの無い人だったな~
北方謙三は俺には読みやすいと思った。
もしかしたら、好みが近いのかもしれないな。
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- まっぴー
- 2019/08/07 23:38
- うちにもあるかな。私は横山光雄のしか読んでないから横山目線でしか理解してない。こないだNHKで言ってたよ。作者目線で三国志の解釈は相当変わるって❕
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