おまえは悪い言葉か?
- カテゴリ:日記
- 2019/07/07 23:41:43
ドラゴンズの監督が「おまえ」という言葉が良くないと
突如言い出したことに端を発した問題ですが
元々の「おまえ」は悪い言葉ではありませんでした
おまえを漢字で書くと
「御前」おんまえと書きます
別の読みをするとごぜん
水戸黄門の決め台詞にある
「ご老公の御前である 控えおろう~」
の御前と同じ意味なのです
つまり「おまえ」とは元来
高貴な人の前 又は高貴な人そのものを表す言葉だったのです
それが転じて目上の人に対して用いられるようになり
次第に同輩、そしてなぜか目下の者に使われるようになったようです
現在ではあまりいい言葉ではないのですが
元の意味を考えると、一括りに悪い言葉であるとも言えない気がするんですよね
似たような言葉に「きさま」というものがあります
こちらも「おまえ」と同様に
対等以下、激しく罵る時なんかに出てくる言葉ですが
字を見れば一目瞭然 「貴様」
別の読み方をすれば「あなたさま」なります
あなたさまという言葉には
相手をリスペクトする意味が多分に含まれていますが
現在使われている「きさま」にはそういった意味合いは極めて薄く
いやほとんどないと言ってもいいでしょう
「御前」も「貴様」も 元の意味は非常に良いものなのに
どうして逆の意味になってしまったのか?
言葉は生き物だと言いますが、本当に不思議なものです
おんしゃぁ~は御主からでしょうね~御主も字面はすごく良いもののような気がします
おぬしと聞くと、「おぬしもわるよのう~」が真っ先に出てくるのはやむ得ないことですよね?w
言葉と言うのは難しいですね、特に文字だけの世界であるここは、微妙なニュアンスは伝わりにくく
意図したものとは違う伝わり方がすることは多いかもしれませんね
確かに面と向かって「お前」と言ったらかなりの確率でトラブルになりますが
応援歌の歌詞としてはとくには問題ないと思いますね
少し外れてしまいますが、自分が良いつもりで言ったのに相手には違う意味合いで
伝わってしまったり…
「お前」、応援の場面では使ってもいいような気も…。
頑張ってもらいたいという重圧を少しかける意味にもなるし
流石に面と向かって言うのは…と思うけどw