Nicotto Town


みっちょん恋愛の詩


雨粒


ここのところ
雨音ばかりが響く部屋
雨に濡れた窓ガラスからは
何も見えないけれど
今の私にはそれでいい


二人でさした大きな傘も
片隅に忘れられたままで
再び役に立つのを待っている
そんなことはもうないけど
私も待っている


雨の季節は嫌いだ
いやでもあの頃を思い出す
心もしっぽりと濡れて
涙の様に雨粒が落ちる
そう 涙も一緒に


昨日も眠れぬ夜を過ごした
ベッドの端で膝を立てて
雨の降るのを聞いていた
まるで雨も一睡もしないかのように
その音を鳴らし続けていた


どこへ行こう
たった一人で
さし伸ばされた手はもうない
あなたを愛していたのに
届かなかった気持ちが悲しい


泣いても泣いても
行く先は見つからない
あなたのところに行きたいけど
それももうできない
せめてあなたの影が欲しい


つなぎとめていた何かがなくなって
それに気づかなかった
明日を迎えるのが怖くて
そんな毎日が続いていて
また眠れぬ夜がやって来る


愛されたかった
愛してくれたの
臆病になっていた
真実を知ることを
答えが雨粒にうつるかのように

アバター
2019/07/10 10:05
セカンドさん
忘れられた傘が一本
あなたの大きな手を待っている

愛は雨粒とともに流れ
もう帰っては来ない

恐れる心を捨てたい
雨が嵐になるその時に
アバター
2019/07/03 09:51
日の当たらない玄関の片隅
傘立てに寂しげな傘

次に差すのは
いつになるのだろう

愛のシャワーの下で
腕をからめて



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