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Dグレのキャラで物語作ってみた 02 2/2

エピソード2


私の好きな香り。


「ジュースをありがとう」


彼は今晩は、と私に返し、頬杖をついた。

眼帯をしていない方の目は緑色で耳にはリング。

女は足りている、と言っても不釣り合いではない端正な顔立ちだ。


「でもオレンジジュースだなんて、私そんなに子供に見える?」


私は少し挑発的に彼の顔を覗き込んで言った。

ロードが男はボディタッチと上目遣いに弱いと言っていたから。そして、男を落
とせば後は簡単だから、と。

私は昔から顔立ちが整っている方だったから、その手で落とした男は沢山居た。

彼は驚いたように目を見開くと、また脱力するような笑顔に表情を変えた。


「そんな事ないさあ、可愛いからプレゼントしたんさ」


語尾に音符でも付いていそうに、弾んだ話し方で、彼は目の前のオレンジジュー
スを指差した。

そして流れるように私の手を包み込む。


「アンタ可愛いよね、名前なんていうんさ?」


恥じらいもせずに真っ正面から私を見、真剣な眼差しでそう言う。

私はそんな彼を見て、こうやって彼に惚れた女性は数え切れない程居るんだろう
な、と思った。

軽く彼の手を振り払う。


「私は姫。本当は知ってるんでしょ、そんな簡単に騙されない」


そう、彼だって例外ではない。

私の正体を知って、何かを狙っている筈。

このバーでアークファミリーのS級を知らなかったら命が危ないのだから。

男は私の言葉に感心したように目を細めた。


「流石アークだな。俺の心はお見通し、そんなとこか」


そして私の手をとり、甲にキスをする。

社交的な挨拶だ。


「勿論知ってるさ、アークのS、姫ちゃん…」


私は静かに目を閉じ、彼に問うた。動きがばれないように、ゆっくりと片腕を太
腿へと伸ばす。


「私の何が狙い?」


手に伝わる冷たい、金属の感触。

太腿には常時ナイフを忍ばせているから。

私はそれを手にとる。いつでも彼を殺せるように。

彼は妖艶な笑みを浮かべ、囁いた。


「なんだと思う?」


私は軽く首を振り、眉をしかめた。


「回りくどい事は嫌いなの」


伏せていた目を開け、ちらりと彼を見る。

彼は余裕そうな笑みを浮かべ官能的に首を傾げると、私の胸を指差した。


「俺はさ、姫ちゃんの命が欲しいかな」


その言葉は深く私に突き刺さった。

恐怖なんて今更無いけど、こんな優男にさえ命を狙われているなんて。

私は鼻で笑うと彼に向き合った。


「そんなものくれてやるよ」


盗れるものならね、と私は答え、素早く彼の太腿へナイフを突き付けた。

男が反応した時には、もう軽く切っ先が傷を付けていた。

破れた生地から滲む赤。

私は続ける。


「動かないで。ここ、筋が通ってるから。今動いたら、貴方一生歩けないよ」


少し力を込めて、男に痛みを与える。

言った事はハッタリでは無い。

男は降参したように両手をあげて首を振った。


「流石S級。俺には無理さ。じゃあ、…姫ちゃんの狙いは?」


私より身長の高い彼は、勿論座高も高い。

だから私は見上げるようにして彼に言った。


「私は今情報収集をしてるの。」


開いた方の手で写真をちらつかせる。


「この人物について知ってるなら教えて。その後で私を殺したらいいよ」


私は心にも無い事を口にして、手に持つナイフに力を込めた。

男はへらっと笑うと、写真を見せるように言った。

私は警戒しつつも彼に写真を見せる。

彼はその写真を見た途端に目を見開き、あ、と言った。

聞かずともわかる。彼は写真に写っている人物を知っているのだ。
私が視線を向けると彼は肩を竦めた。


「こいつ知ってるよ、しかも知ってるだけじゃないさ」


彼はそこまで言うとナイフに目を向けた。

どうやらどけろ、と言う意味らしい。私は冷静に考え、情報を聞く方が大事だと
判断した。

いいよ、と彼の足からナイフをどける。


「知っているだけじゃないってどういう事?」


私が問うと、彼はいきなり立ち上がり私の手をとった。


「ちょっとこっち」


そういってどんどん引っ張って行く。

私は手首を捻り、彼の手を振り払おうとするが、なかなか抜けない。


「放さないと殺すよ」


後ろから声をかける。だけど彼はまるで恐れもしないで入口付近まで私を連れ出
した。

そして唐突に、写真を突き付けて来た。

勿論、さっきとは違う写真。

でも写っている人物は同じだった。

彼は私をバーの外に押し出すと、自分を親指で差した。

にこり、と笑う。


「俺はラビ。姫ちゃんこいつの事知りたいんだろ?」


そして写真の人物を指差した。

私は頷く。だってそいつの報酬金額は目を見張るものがあったから。

どうしても知りたかった。

本来、このような本当かどうかもわからない情報を信じる事は良くないとされて
いるけど。

彼、いやラビは頷く私を見て、嬉しそうに笑った。

再度私の手をとって、暗い路地を歩き出す。


「アレンはよーく知ってるさ!俺が連れてってやるっ」

「えっ!?」


どうやら、仕事は早く終りそうだ。私は心の奥で強く過信した。

でもそれが自分の道を変えてしまうなんて、思いもしなかったから。

この後貴方に出会い、恋してしまうなんて。





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2009/10/20 19:25
ラビだったかぁー、
あの眼帯くんがねぇ。凄いな^^

次も楽しみだ
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2009/10/08 13:19
子供だから読めませ―ん



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