何十年も前の事である。
- カテゴリ：日記
- 2019/05/20 16:10:50
シベリア抑留から帰って来た人が共産党に入って活動していた。
あれだけ大勢の人がシベリアへ抑留されたのだから
其の中で早く帰って来た人達も遅く帰って来た人達も大勢いた。
そして其の中で共産党党員として活動する人達がいた。
一つの噂を祖母が聞いて来た。
詰り早く返してやるが残りの一緒に闘ってシベリアへ一緒に抑留された人達が
日本へ返して欲しければ共産党党員として活動する事を強要されたとの事。
其れを見張っていてちゃんと活動しないとシベリアに残った人達は
酷い目に合わされて返って来る事は出来ない事。
其れだけで無かった。
仲間が帰って来たからと言って共産党党員から抜けようとすると
「総括」と言う名前のリンチに泡されて殺されるか、
或いは其の加害者に一緒に殺すのを強要されたとの事。
祖母は怒り狂ってそんな馬鹿なと知人の女性共産党員の所へ
「其の噂は本当か？」と問い詰めに行った。
だが「きれい事の理想的な言葉」を羅列されて
如何に共産主義が弱者の味方で在るかを滔々と訴えて
そんな馬鹿な噂は嘘で自分達への攻撃の一つだと祖母を説得した。
絶対に其れに嘘は無いかと何度も問いただしたが
ウソでは無いとキッパリと言い切ったそうだ。
だが其の後に共産党内部の凄惨なリンチ殺人事件が発覚した。
それ以前に何人ものシベリア帰りの共産党党員がいたが
其の家の子供から親が離婚して母親の実家から
更に別のどこへ行くかも言えない所へ引っ越すと言われた。
いっしょにシベリアに行った仲間が帰って来たが
共産党党員から抜ける為に母子を守る為に離婚するとの事。
そして其の家の父親は行方不明になった。
其れ以外にも多くの行方不明者が出ているので
自分の家はそうする事にしたと其の家の子供から引っ越して行く時に聞いた。
其の「総括」と言う名の仲間同士のリンチ殺人は仲間内では知られて居る事らしかった。
そして大人の話を既に高校生になっている其の子は大人が隠しているつもりでも
聞いて理解していたのだろう。
そんな環境の中で子供に隠しても影響がないとは限らない。
その話は別の人からも聞いていた。
自分の彼女から別れを切り出されて家の事情で家族で身を隠す事を
彼氏に自分と別れる理由を問い詰められて
大人の家の事情として聞いた様だ。
そんな馬鹿な事は許されないと彼氏が多くの人に彼女の家を救おうと
助けを求めて更に其の噂は広がって
シベリア帰りの共産党党員にどうなのだと問い合わせも言った様だ。
多くの行方不明者が其の後色々な所で見つからなくなった。
勿論未だに帰って来たと言う話は聞いて無い。
あの「女子高生リンチ殺人コンクリート詰め事件」を知った時に
其の家が共産党党員の家だったので子供にも其の環境が影響していると
大人が隠しても強烈な印象を子供達に影響を与えていると私は思った。
赤軍派のリンチ殺人事件もおそらく彼らの育った環境も影響しているのかも
知れないと思った。
其れは今は無くなったのか？今も続いているのかは解らない。
だが当時の多くの行方不明になった人達が当時返って来たとか
何処かで在ったとか言う噂は無かった。
何故共産党が今も「共産党」と言う名を変えないのかは
其れなりに理由が在っての事だろう。
其の名を変えないと言う事への不信感はおぞましい記憶と共に
残っている。
当時祖母を始め、そして私が出会った近所の子供との記憶。
更に別ルートの彼女と別れなくてはならなくなった男がしつこく問い詰めて
知った其の家の事情の話も含めて其れだけで３つの家族が行方不明になっている。
私だけでそうなのだからもっと大勢の人が何らかの形で其れを見聞きしているのだろう。
其の解明は今もされて居ない。
ばれたのだけは彼らは認めたが其れ以外のは彼らは認めていない。
全くばれていない新聞にも載っていない人達の事である。
其れでも今も日本共産党は存在している。
当時行方不明になった人達はどうしているのかと共産党だと言う人達に
聞いても口つぐんで何も言わない共産党の老人達。
街頭演説をして署名を集めている人達に其の事を聞いてみた。
ピタッと口をつぐんで蝋人形の様な顔をして何も言わないし
顔を動かしもしないでうつろな目で黙っている。
まるで聞こえて内容な全員同じ態度を取って突っ立っている。
暫く一人ずつ顔を見ているが全員同じ顔をして突っ立っている。
私が其の場を立ち去って様子を見ていると其の事について何も言わず
課題にもせずそそくさと立ち去って行く。
其の立ち去る姿も蝋人形の様に何時も同じ顔を全員して
何時もの様に其の場を立ち去って行く。
