ビジネスマン講座的会話
- カテゴリ:日記
- 2019/05/05 20:38:06
部「アンパンマンはキミさ!」
課「はははは、なにを仰いますか、ご冗談を」
部「いやいや、あなたどうみてもアンパンマンでしょう」
課「いえいえ、私なんてとてもとても、そういうあなたこそアンパンマンに相応しい」
部「またまたご謙遜を」
課「謙遜なんてそんな、私なんていいとこ天丼マンですよ」
部「それを言ったら私だっていいとこチーズですよ」
課「何を仰いますか、あなた以外にアンパンマンは考えられませんよ」
部「はははは、お世辞でもそう言ってもらえると悪い気はしませんなぁ」
課「お世辞だなんて、私は本当に思ったことしか言いませんよ~」
部「いやぁ、それをひっくるめてあなたは本当にお世辞が上手い」
課「お世辞ではなく本心ですってば~」
部「いやいや、私の目に狂いがなければあなたこそアンパンマンだと思いますよ」
課「滅相もない、私がアンパンマンだなんて恐れ多いですよ」
部「そうやって謙遜しますけど、謙遜も度が過ぎると嫌味に聞こえますよ~」
課「いえいえ、謙遜なんてしてませんよ、そういうあなたこそ謙遜しすぎですよ」
部「私はいつだってこれこの通り、事実しか言いませんよ、私よりもあなたがアンパンマンです」
課「わからない人ですね、あなたをおいて他にアンパンマンなんていませんよ!」
部「そっちこそわからずやだな!いい加減アンパンマンだって認めたらどうだ!」
課「その台詞そっくりそのままあなたにお返ししますよ!」
部「私はチーズでいいって言ってんだから素直にアンパンマンだって分かれよ!」
課「あなたも頭が固い人ですね、天丼マンの私にアンパンマンは無理ですよ!」
部「ああもう、どうしてわかってくれないんだこの人は!」
課「私もこんなに話の通じない人は初めてだ!」
部「あなたが認めればそれで済む話しなんだよ!なぜそれがわからん!」
課「認めないのはあなたのほうでしょ!?いい加減にしてくださいよ!」
部「さっきから聞いてりゃグダグダ言いやがってふざけてんじゃねーぞ!」
課「なんだとこのやろー!文句があるなら聞こうじゃねーか!」
平「あの、部長に課長、さっきから一体何意味不明な喧嘩してるんですか」
部「おお、平社員君か」
平「二人が突然意味不明な会話始めるから、みんな聞き耳たてながら気になって、仕事する手が止まっちゃってるんですよ」
課「意味不明とは失礼だな、コレは社会人スキルとマナー向上のための練習だよ」
部「そうだぞ、スキルアップのための自主練だ!」
平「え?喧嘩じゃないんですか?というか仕事中に意味不明なことしないでくださいよ」
課「また意味不明って言った!」
平「いやもうほんとに勘弁してくださいよ、二人が何かやるたびにみんな仕事の手が止まるんですから」
部「私はそんなつもりでやっているわけではないのだぞ、本当にこれは練習なのだ」
課「そうだよ、日本人の美徳である謙遜と譲り合いからうまれる負のスパイラルを実演していたのだ」
平「もっと訳がわかりませんよ」
部「だからな、社会人にはお世辞と謙遜のスキルが必須だろ?
だがその譲り合いが平行線になってしまうとどちらかが折れるまで争いになることもあるんだ」
課「そうなってしまっては美徳とされる謙遜も害悪にしかならない」
平「今まさに二人が害悪ですが、二人が何かするたびに他の部署に笑われるんですよ!」
部「笑いが絶えない職場でいいじゃないか~」
課「アットホームだよな~」
平「微笑ましい笑いじゃなくあざけりの笑いですよ!」
部「アットホームすぎて残業の線引きが曖昧になるくらいアットホームだよ~」
平「それ一番ダメなアットホームだよっ!!アットホームはブラック企業の免罪符なんだから簡単に使っちゃだめ!」
部「でも私、ギスギスした職場嫌いだし~、ゆる~いほうがみんな仕事しやすいでしょ?」
課「そうだよ~、ゆるーくね仕事しようよ」
平「で、そのゆるーいお二人が一体なんの喧嘩話しをしてたんですか」
部「おお、そうだった、さっきも言ったが美徳とされる精神がぶつかり合うと悲劇を生む」
課「だからそうならないように上手く立ち回るためのシミュレーションをだな」
部「たとえばだ、同僚とランチに行ったとしよう」
平「はあ」
部「いざ会計になったときよく見かける光景だが
『ここは私が払いますよ』
『いえいえ、ここは私が』
『まあまあまあ、私に払わせてください』
『前回そちらが払いましたよね?次は私の番ですよ』
『私のほうが払ってる回数少ないんでここは私が』
と、延々と続く支払い争奪戦!お互いのプライドが激しくぶつかり合う!
なんと不毛な戦いか、そしてこのときの一番の問題はレジに並ぶほかの客!
『誰が払うかなんてどーでもいいんだよ、いいから早くしろよクソが!』と
怖い目で訴える後ろの客、それを察しあせりまくる店員!
ああもうこれ完全に負のスパイラルだよ」
平「生々しいたとえでめっちゃイヤなんだけど!!」
課「だからそうならないために社会人としてスマートに折り合いをつけるタイミングを見極めるスキルをだな
考えるために練習というか実演したのだよ」
平「それがさっきの喧嘩かよっ!てゆーか題材がアンパンマンとかワケわかんなさすぎるだろ!」
部「わけがわからない?だがそれがいい、それでいい」
課「そのほうがみんな聞き耳たてるでしょ?」
平「やっぱ確信犯かよっ!!」
課「で、平社員君はどっちがアンパンマンに相応しいと思う?」
部「・・・・・・(チラッ)」
課「・・・・・・(チラチラッ)」
平「うっざ!マジうざ!もうどっちでもいいよ!つーか俺がアンパンマンだ文句あるか!」
部「・・・・・・!!」
課「おお!」
部「それだよ、それが答えだよ!平社員君、わかってるじゃないか!」
平「へ?」
部「不毛な戦いにスマートにピリオドを打つ、それが模範解答だ!」
課「お世辞や社交辞令、そして譲り合いはさっさと終わらせる!それが求められるスキルなのだよ!」
部「やればできるじゃないか!キミは将来大物になるぞ~」
平「いやいや、たまたまですよ~」
部「これで時期部長の椅子は決まったようなものだな!はははは」
平「そんな課長を差し置いて滅相もない、俺なんてまだまだ課長の足元にも及びませんよ」
課「またまた謙遜しちゃって~」
平「いやホントですって」
部「私の人を見る目はまだ曇ってはいないぞ!君なら大丈夫だ!」
平「あんまりからかわないで下さいよ~」
課「からかってなどいないさ、とりあえず課長の椅子座るかい?」
平「だからやめてくださいってば~俺にはまだまだ早いですよ」
部「謙遜もいいが、謙遜もすぎると嫌味に聞こえるぞ」
課「そうだぞ、部長の人を見る目を信用できないのか!?」
平「いや、そんなつもりは、無理なものは無理なんですよ」
部「そんなつもりじゃないって、それじゃ一体どういうつもりなんだ!」
課「人を馬鹿にしてるのか君は!いいからとっとと部長になっちまえよ!部長に失礼だろ!」
平「だから無理だっつってんだろわかんねー奴等だな!」
聞き耳立ててた社員全員がふと思う
『あれ?これ、負のスパイラルじゃね?』
GWの夜に一体俺は何を書いてるんだろうか
疲れてるのだろうか
妹成分が足りてないんだろうか
星新一がみたら
「短編舐めんな!!!」
って激怒することうけあい
あれだね、早く寝るに限るね
いもパンにまみれて眠りたいね
それじゃオヤスミだブラザー
小話楽しかったです(^^)
小話面白かったです。
会社でこれやってたら仕事できませんね( ´艸`)
ふふっ、「ここはわたしがはらいます」「ゴチになりまーっす!」(終)壁|ω・)ジー
ただの枕で
本文はこのあとに続く兄と妹の会話だったんだが
字数チェックしたら枕だけで3000字ほぼ使ってしまい
うがーーーーーーーーってなって
うだーーーーーーーーって枕部だけ投稿しました
5000字くらいほしいねホント