映画「翔んで埼玉」 満員御礼 その1
- カテゴリ:日記
- 2019/04/08 13:40:41
「翔んで埼玉」の原作漫画は大昔に読んだ
差別への切りこみ方がざっくりと深く
心理的にリアルだった
「埼玉ダサイタマ」と差別する環境に
本腰いれて本気で怒っていた時代だ
わたしは埼玉生まれではないが
地域差別というものをなくしたいと考える
今は埼玉に住んでいるが
これから紹介する話は、
埼玉に住んでいなかった時代
東京のカフェでのできごとだ
大きなカフェで働く若者たちが
仕事の合間、レジ付近で
談笑しあっていた
レジで前払いした珈琲を待っている間
若者たちの話が聞こえていた
自分たちが働いている場所の素晴らしさに
談笑は楽しく盛り上がっていった
「埼玉はダサいから・・・」という言葉に
それまでの空気が変り
一瞬の緊張があり
中のひとりが
「悪かったな俺は埼玉なんだ」と
冷静な声で不快感を表した
「あ、ゴメン」
ちいさな声で謝りがあったあと
みな、自分の持ち場に戻って行った
あの漫画を読んでいたかどうか不明だが
差別にあってひるまないという空気は
すでに作られていると感じた
福島県の知人から
「都会の人なのに、車のドアの開け方も知らないのね」と
言われたことがある
言った人はわたしのものの知らなさを
馬鹿にして言ったのだろうが
「都会」に住んでいるからって
全ての車のドアの開け方を知っているわけではない
この人は「都会人」と思っている人から
いらぬ差別をされ続けてきた結果
差別をすることが当たり前だと学んでしまったのだろうか
わたしが埼玉に転居したと知らせると
近くなったような気がしてうれしいと返信がきた
この人の文化圏には差別階層というものが
根強くあり
「大都会」は大きな厳しい門を持っているのだろう
そういった差別観のなかで東京に行ったということが
ステータスになるのだろう
「翔んで埼玉」にはそういう風景がちりばめられている
漫画のうちは熱狂的なファンしか読まないが
実写映画になればより多くの人が視る
埼玉では、いつもは閑散としている映画館が
満席になる勢いの観客が押し寄せている
職場の人で2度目を見に行くという人もいる
この映画を観て
二度と見たくないという人もいれば
怒りを行動に展化する人もいる
願わくば差別をなくすとは何かについて
考えてほしい
ー続く