ほっかいどいんこ 犯行現場にて
- カテゴリ:その他
- 2019/03/12 12:43:26
「犯行現場にて」
とあるマンションの一室に 彼が到着した時には
すでに 数人の捜査員が 室内の検分を始めていた。
「おやっさん!」
彼を見つけた捜査員の1人が声をかけた。
「害者は これか?」
おやっさんと呼ばれた警部が じろりと 「害者」を
見下ろした。
「むごいなんてもんじゃない。バラバラどころか ギザギザ
なんだから・・・」
捜査員はそういうと 「害者」である「アイドルグラビア
写真集」の残骸をつまみあげた。
「むう かってない悲惨な事件だ・・。で この部屋の
住人は どこだ?」
「実は 友人といっしょに帰宅直後 この惨状を見た途端
気絶して 友人の呼んだ救急車で 現在 病院で手当て
を受けています。ショックが大きかったらしく まだ
事情聴取できる状態でないそうです・・・。」
「仕方ないな・・・。2人が帰宅した時 侵入の形跡は
残っていたのか?」
「友人によると なんら 変ったことはなかったそう
です。」
「室内も 害者以外 荒らされた跡はないのだな?」
「はい・・・いえ・・・そういえば ティッシュが・・」
「ティッシュ?」
捜査員は 犯行現場近くに転がっていたティッシュの
箱を指差した。箱からはみ出たティッシュが やはり
ギザギザ ボロボロで 引きずり出されている。
「手口は同じだな、しかし 動機がわからん ティッシュ
に怨恨を持つ犯人の心理??しかも 侵入の形跡もない
密室の犯行・・・・」
難事件になるかもしれないー数十年の経験からくる勘が
警部の頭によぎった。ため息をついて 思わず 俯いた
時。
「ん?」
害者グラビアとボロンチョティッシュの間に はらりと
1枚の羽と乾いたフンが5個 落ちている。
よく見ると フンが点々と 隣の部屋に向かって 落ち
ている。
拳銃に手をかけ 驚きの声をあげそうになった捜査員
を するどい一瞥で黙らせ 警部は 半開きの隣の
部屋のドアの方に そっと近づいた。
作業をしていた他の捜査員も 息を殺し あたりは
一挙に緊迫する。
次の瞬間。
「抵抗するなっ!!」
怒声と共に 拳銃をかまえ警部が 隣室に飛び込んだ。
「ぴぎゃあぁあああぁぁあっ!」
驚きパニくった いんこが2羽 部屋の中を暴れ飛び
その衝撃で 一方のいんこの鼻の穴にへばりついて
いたティッシュの残骸が はらりと落ちた。
一瞬 ちょっと すっきりした顔をしたが そうだ
今 驚いている最中だったのだと思い出し 暴れ飛び
を再開。
2羽のいんこが乱れ飛び 巻き起こる風で 害者の
グラビア写真のちぎれた残骸とティッシュの残骸が
床からパラパラ舞上がり 現場騒然。
「・・・・・おい いんこって 起訴できるのか?」
拳銃をしまいながら 警部は 隣の捜査員に
つぶやいた・・・。
(この物語は 当然ですがフィクションです^^;)
文章書き直す気力が出ないです(^^;
素晴らしい!!
めっさ面白い!!
傑作です!
インコ様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~犯人はおめぇか!?