ち
- カテゴリ:小説/詩
- 2019/03/05 01:50:07
さぁ ごらん?
ほら あの子が、、、
無防備に両手を差し出し
つま先から背後に仰け反り
堕ちて逝く 君よ?
どれだけのどれ程の
辛い想いを抱いて
生きて、耐えて、笑って、でも、、、
其の心は空
とっくに居なくなっていたのに
誰もが気づかないなんて
皮肉だね
真っ白な霧のドレス靴だけが赤
其れはきっと 君の心を
映し出していたんだね
遅れてごめん
傍に居てあげられなくてごめん
本当はこんなの、、、
さぁ ごらん?
ほら あの子が、、、
そう口にされる前に
最 最 最
限りなく最
肌と肌が触れ合う暖かを知るくらいに
抱き合えていたなら、、、