ち
- カテゴリ:自作小説
- 2019/01/30 01:54:23
たまには 手に取って触れてよ
何時までこうしていればいい?
待つばかりで 時間が過ぎて往く
耳元に響くのは カチコチカチコチ
長すぎると辛いね
それさえも 判らない?
だとしたら…
出して
此処から
出して
出して
出して
一番価値在る存在だと
飾りに傍に置かれれるのも
情を抑える事さえ傍目となり
やがては 身を滅ぼすわ
新鮮な空気を吸いたいの
強くても気持ちの良いと戯れたいの
そして 一人で強い気持ちで
空を見上げたいの
だから もう 私を手放して
大空を翔る犬鷲さえ 数多の困難から今に在る
此の枷一つが 其れに敵わぬと言うならば
此処で自害するのが本望でしょう
が 冷めて固まる屍一つ
誰かのモノとして置かれる事は許せぬ
ならばこその 本望よ
我が身の自由は 死を妥協し生を賭けとする
故に 手放して欲しい
苦境こそに
求めるものがあるのだからこそ
自由を知らず育ったものだからと
侮るなかれ 我が心に疼くものは
ほんの遊び心とも違う
決意と覚悟
表層と隔離に暇乞いを
其れぞ望み
自由を求めて大空に旅立つなら
死の覚悟はあるのか
安寧とした籠の中で退屈を友に生きていくことができぬなら
それもよかろう
自分の人生だ。
自分で選ぶがよいだろう。