西郷どん 感想文
- カテゴリ：テレビ
- 2018/11/05 16:57:45
西郷どん 第４１回「新しき国へ」
ＮＨＫ 日曜夜８時～
▼岩倉使節団
冒頭、前回の感想で書いた、久光が花火を打ち上げさせるシーンがありましたねｗ
やっぱりあの絵になるエピソードを外すはずがないですよね。
さて今回は、岩倉使節団が日本を旅立つ話と、
西郷が預かる留守政府に、次々と問題が起きるというお話でした。
まずは岩倉使節団ですが、この外遊は何と２年近くに渡って行われました。
政府の重鎮が揃って２年も国を留守にするなど、今では考えられないことです。
蒸気船や蒸気機関車やガトリング銃などはありましたが、当時は相当のんびりしてたんですね。
アメリカ大統領が直接選挙ではないのも、のんびりした時代にできたからのようですしね。
一行はまずアメリカに長期滞在し、次にヨーロッパに渡り、イギリスを初め１２カ国を回り、
スエズ運河を通ってアジアの植民地を歴訪し、日本に戻ってきたようです。
アメリカ８ヶ月、イギリス４ヶ月と、この２カ国の滞在期間だけでも１年に及んでおり、
予定はかなり押したようですね。
▼留守政府
岩倉はアメリカに発つ前に、西郷に「何もしたらあかん」と釘を刺してましたが、
実際には西郷は、留守政府の総理大臣のような位置にあり、様々な政策を講じました。
羅列しますと、警視庁の前身・東京府邏卒の採用、各県に府県裁判所を設置、田畑永代売買の解禁、
陸軍・海軍省の設置、東京女学校・東京師範学校の設立、学制の発布、人身売買禁止令の発布、
散髪廃刀の自由、切り捨て・仇討ちの禁止、キリスト教の解禁、国立銀行条例の制定、太陽暦の採用、
徴兵令の布告、華士族と平民の結婚許可、地租改正の布告(以上敬天愛人より抜粋)、
他にも府県の統廃合などを実施しました。
結構重要なことがいっぱいありますよね。
また山県有朋の件ですが、金を貸した先の山城屋の自殺や、隠蔽工作が功を奏したこともあり、
罪には問われないどころか、一度辞職しながらも人材不足でまたすぐに復職し、
後に国軍の父と呼ばれるまで日本軍の基礎を築いたキーパーソンとなるのです。
なんだかなぁって感じですよねｗ
西郷は山県が一度辞職を迫られた時に慰留しており、関係は悪くなかったのではないかと思います。
新政府はできたばかりでまだ地固めも終わっていない状態でしたので、
いくら何もするなと言われても、しないわけにはいかなかったのでしょうね。
本当に何もするなと言われたのかどうかは分かりませんでしたけどもｗ
▼天皇巡幸
私、このことは今回初めて知りました。
これ、結構大変なことだったと思うんですよね。
京都に御所があった時代は、巡幸といっても近畿地方内くらいじゃないでしょうか。
在位中に九州に出向いたって話はあまり聞いたことがないですね。
当時は東京に御所ができてからまだ日が浅かったので、
これが初めての遠出だったのではないかと思います。
巡幸当時、明治天皇はまだ１９歳でした。
この頃すでに宮中の改革は進んでおり、明治天皇も髷を切っていたらしいので、
確認はできませんでしたが、巡幸に洋装で臨んだという可能性も高いですね。
その方が動きやすいでしょうしねｗ
ちなみこの巡幸の最大の目的は、久光を慰撫することだったと言われています。
久光はその時新政府に意見書を提出しましたが、まぁ無視されますよね。
そして天皇に随行した従道ら元薩摩藩士たちが、久光に挨拶に来なかったためおむずかりになり、
謝罪のため西郷自らが半年も帰郷したそうです。
留守政府を預かっている身なのに、その西郷がまた半年も留守にするとは…ｗ
この話を見た時、目を疑いましたよ。
本当にのんびりした時代だったんですねぇ。
この頃は本当に人材がいなかったんでしょうね。
長州閥も松下村塾の優秀な塾生はほぼ死んでしまいましたからね…
調べるのはウィキペディアを中心に、２～３箇所のサイトを見て調べています。
今年は西郷がテーマということで、西郷ファンサイトの中でも老舗の
「敬天愛人」というサイトを参考にしていますが、
ファンサイトはどうしてもその人寄りの書き方になるため、
他の目につくサイトでも確認するようにしています。