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シン・ドラマ汁


相棒 season17 感想文

相棒 season17 第2話「ボディ~二重の罠」
テレビ朝日 水曜夜9時~
▼ボディ出現
今回は、資産家の鬼束鐵太郎という老人が行方不明になり、
家族に殺した疑惑がかかる(というか殺してる)という事件の結末が描かれました。
まずはサブタイにもなったボディ、つまり死体は、意外と早く発見されました。
やはり前回の感想で予想したように、建て直す離れの基礎部分に埋め直されていました。
それまでの隠し場所はやはり広大な庭のどこか、恐らく竹薮あたりだったのでしょう。
思うに杉下は、そこまで計算していたのでしょうね。
離れを壊して出てくれば儲けもの、出てこなくてもどこに隠してあるか分からない死体を
犯人たちが掘り起こしてくれる、つまりどちらに転んでも解決につながるため、
万難を排してでも実行する価値があったってことでしょう。
ここまでの私の推理は大体当たりましたけど、それ以降がちょっと意外な展開となりました。

▼確証なき結末
被害者の息子・鋼太郎とその妻・冨貴江の証言が、真っ向から対立します。
鋼太郎は冨貴江が窒息死させたと主張、冨貴江は鋼太郎が縄文式土器で殴り殺したと主張。
検死の結果、被害者は窒息死したことが分かり、冨貴江は窮地に立たされます。
ですが我々視聴者は、冨貴江は死体遺棄などの工作には協力したけれど、殺人そのものは
彼女がいない間に行われたことを知っていますので、鋼太郎が嘘をついていることは明白です。
加えて、もし冨貴江が真犯人なら死因を間違えるはずがないので、
逆に死因を知っている鋼太郎が怪しいということになるんですけどねw
杉下もまた、国家公安委員長の鑓鞍から、冨貴江が義父からの電話に「あなたなの」と
言っていたことを聞いていたため、嘘をついているのは鋼太郎の方だと判断したようです。
ここでの焦点は、鋼太郎が嘘をついている動機と、真犯人の証拠を見つけることかできるか、でした。
まず動機の方は簡単でしたね。
前回の感想でも書きましたが、鋼太郎と被害者の妻・祥はやはり不倫の仲でした。
なのでもし祥が犯人なら、鋼太郎が彼女をかばおうとする理由が理解できます。
大変なのは真犯人の証拠で、杉下たちは鬼束家が飼っていたアライグマがいなくなったことを知り、
大変気にしていたので、とても嫌な予感がしました。
鋼太郎と祥が、冨貴江に被害者の死因が撲殺であると思い込ませるため、元々野生だから
懐かなかったペットのアライグマを殺し、その血をカーペットにしみこませたんですね。
アライグマかわいそすぎる…。
人間の被害者にはあまり同情しないのに、動物にはつい同情してしまうのは私だけでしょうかw
そのアライグマの血が、被害者の体に付着していたことが、冨貴江の証言の裏づけとなり、
真犯人が冨貴江ではないことの証明になりました。
しかしこれで分かるのは、真犯人が冨貴江ではないということだけです。
結局祥が犯人であるという決定的な証拠は出てこなかったんですよね?
ただ鋼太郎と祥が不倫していたから、かばう動機があるというだけで。
ちょっと詰めが甘いかなぁ。
アライグマの血がついていたのも、いつどうやってついたかまでは分からないので、
裁判だとひっくり返される可能性がありますね。
これこれこうだから、祥が犯人であるという確証が欲しかったところです。
そういうちょっと残念なところもあったけれど、大風呂敷を広げて小さく畳みがちな
輿水氏の本にしては、うまくまとまった倒叙形式の本格ミステリ風だったと思います。
相棒はこういうのでいいんだよ、こういうので。

アバター
2018/10/26 01:35
毎回こうだとさすがに飽きそうだけど、基本これでいいですよね。
アバター
2018/10/25 20:37
そうそう、こういうのでいいんです!賛成~(*´∀`*)



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