Nicotto Town


五飯田八宝菜の語学学習日記


ゴタぴょんの日記 2014年12月29日(月)Ⅳ

12月29日(月)Ⅳ

Ⅲからつづく

  そして、案の定、
  15分ほどして、みなさん、お戻りです。

  お昼は、ツアーの始まる前に、
  取っておいて下さいよ。だって、4時間観光
  の中で、お昼に、時間を取られると、
  1カ所しか、行けないじゃないか。
 
  と、ひとりごと。


  【 ドライバーさん曰わく、もう1カ所
    嵯峨野なら、立寄りできますよ。】
     

  まあ、ドライバーさんが、
  そう言って下されば、気が楽です。
  万一、時間オーバーしても、
  超過料金は、言われないだろうから。

  そこで、


ゴタ  : How about going to one
      more site around here ?
      この辺なら、もう1カ所
      行けますけど、どうしましょ?


ご夫婦 : We leave it to you.
     You decide. You're the guide.
     あんたに任せたんだから、
     あんたが決めなさい。
     ガイドなんだから。



  《独白部》
 
    たしかに、私ゃガイドだけどな。
    ガイドにも、ピンからキリまであってな。

    超すごいやつから、
    ダメおやじまで、いろいろ、いるんだよ。
    自分で、こういっちゃ、
    何だが、おいら、超ダメおやじガイドだぜ。

    でも、せっかく、ご指名いただいたんだから、
    がんばっちゃうね。


ゴタ :  Then let's go to a small temple.
      Giohji Temple.
      It's a very very simple one.
      そしたら、ちっちゃいお寺だけど、
      行きましょう。
      祇王寺っちゅうお寺。


みなさん: Okay let's.
      オッケー。


    天龍寺の前の道を真っ直ぐ
    北に進むと、「清涼寺」 という
    お寺に出ます。ここは、
    心臓や、肺、胃、腸など、内蔵を
    持った仏様のおじゃるお寺。

    いつか、そのうち、来ることもあろうが、
    きょうは、パス。

    清涼寺前を左折。ここから、再び、林道に進み、
    大河内山荘からの散策道と合流します。

    少し進むと、左手には、「二尊院」。
  
    お釈迦様と、阿弥陀様が、並んで、
    お祀りされているので、この名があります。

    秋の紅葉のときに、またきましょう。
    よって、ここもパス。

    さて、右カーブになりますが、
    ここで、車は、まっすぐ、
    細い道を進みます。
    この先に、「祇王寺」 はあります。

    祇王寺のおとなりは、「滝口寺」。
    ここも悲運の恋物語のあるお寺。
    時間がないので、ここも、また、次回に。

    我々は、祇王寺にはいります。

    拝観料金は、この寺の本寺、「大覚寺」と
    抱き合わせなら、安く買えるのですが、
    また今度。

    きょうは、祇王寺だけ見たら、おしまい。

    中に入ります。苔むす庭。
    ひっそりした山小屋。ここが、この寺の
    本堂。

    
    平家物語によると・・・
    (実は読んだことがない。)・・
    白拍子(しらびょうし)の祇王は、
    清盛の寵愛を受けていた。
    齢、19歳の麗しのダンサー。
   

    ある日、清盛のもとに、まだ17歳の仏御前が、
    清盛さまに、自分のダンスを
    見てもらいたい、と懇願した。

    清盛は、断った。清盛には、すでに祇王
    がいたからだ。
 
    祇王は、清盛の寵愛を受ける19歳の
    見目麗しい白拍子(宮廷の専属ダンサー)。
    
    祇王の取りなしで、仏御前の舞を清盛殿に、
    見ていただくことになりました。

    その踊りが、エレガントで、たちまち、清盛は、
    仏御前に、心を動かされます。
    そう、
    祇王は、捨てられたのでありました。

    捨てられた女のゆくところは、
    剃髪して、尼になること。
    
 
     「萌え出づるも 枯るるも同じ
       野辺の草 いづれか秋に あはで果つべき 」

    
    こういう歌を残して、立ち去った。

    ちゃいますやろ?昔の人は。
    去り際も、カッコええでっしゃろ。

    そして、この歌は、現代にも通用する、
    りっぱな仏説として通用します。
    無常を説いた法話そのものです。。
        まるで、どこかの寺の住職から聞くような法話です。
        ゴタのへたくそな英訳ですが、

    Growing up or fading out,
     the grass remains same in fate
    in the coming autumn
     that makes all green turn red.

        こんな訳でどうでっか?

    祇王は、母、刀自と、そして、
    妹の祇女と、ここで、庵を結び、ひっそり暮らします。

    ある日、戸を叩く音がします。
    祇王が、開けますと、

    そこに、何と、仏御前が、立っています。


     「わても、あんさんらと同じように、
      やがては、捨てられ、
      忘れられる身でっさかい、
      無常を感じたんどす。
      一緒に、仏道に励まさせておくれやっしゃ。」


    「さよか。そら、ようきなはった。
     まあ、おあがんなはい。
     へて、ダンスは、もう、やめはったんかいの?」


    「へえ、この頃、座骨神経痛で、
     ほんで、また、膝もあかんねん。
     半月板が、あかんのんや。水たまってんねん。」


    「何や。わてらも、そうやがな。
     やっぱり、無理しててんわ。ダンスは。」


    「金はたまらへんけんど、
     水は、貯まりまんのや。」


    「C'est la vie. Hotokegozen !」

     
     「はははは・・」


    というような会話があったか、なかったかは、
    誰も知るところなしのお話でございます。

    
    4時間観光は、ここで、終了。
    ただし、ここで、置き去りにはいたしません。

    ちゃんと、契約料金のまま、午後4時20分。
    ホテルに帰還。

    担当コンシェルジュさんに、お礼を申し上げて、終了。
    MKさんが、まだいましたので、

      「メーターで乗せてよ。京阪七条まで。」

     「お金は、いりませんよ。
      だって、契約時間まで、あと10分
      残っているから、京阪七条なら、お送りしますよ。」

     「サンキュー。」
   
     こうして、本年度、最後・・・と思うが
     ・・の業務は、無事終了。

     京阪特急で、ガイドのおっさんは帰って行ったとさ。

     おしまい
     ゴタぴょん




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