Nicotto Town


シン・ドラマ汁


[SI65]dele

dele #2 テレビ朝日 金曜夜11時15分~
今回は初回と打って変わって、人間模様を描いたしっとりとした話でした。
突然死した宮内詩織という20代の女性が、死ぬ間際に自分のエンディングノートに、deleに頼んだ削除依頼を取り消す文章を書いていたというもの。
例によって圭司はあっさり削除しようとしますが、祐太郎は依頼者自身が削除しないよう書いているし、彼女の死の真相が分かるかもしれないと、削除に猛反対。
そして詩織についていろいろ調べているうちに、高名な音楽家である父に英才教育を受けたものの、挫折して親元を離れたこと、それでもガールズバーに勤めながら音楽は続けていたことなどが分かりました。
しかしそのガールズバーに祐太郎が行っても、誰も彼女の通夜にも葬式にも行こうとしません。
そのうち詩織が、そのガールズバーの従業員の女性たちと、覆面ガールズバンドを組んでいて、圭司がその大ファンであることが分かります。
人前ではあまり人間味を見せない圭司ですが、そのバンドは手放しで褒めるくらい好きなようです。
なぜそんな深い関係なのに、通夜にも葬式にも出ようとしなかったのか。
祐太郎の「見てほしいからファイルを残したかったんだ」という言葉に、ついに圭司は折れます。
そこには、バンド仲間やファンに囲まれ、生前葬を行っている詩織が映った動画が入っていました。
圭司はそれを詩織の両親に見せ、彼女は仲間を家族として選んだという厳しい現実を突きつけます。
詩織はエンディングノートで葬式を行わないよう希望していたのですが、それはすでに自分が家族と考えていた仲間と生前葬を行っていたからだったのですね。
祐太郎は、詩織は両親に自分が幸せだったことを伝えたくて動画を残そうとしたと考えましたが、圭司はこれは両親に対する復讐だと言います。
当人が死んでしまった今となっては、どちらが当たっているのかは分かりませんが、祐太郎が天使なら、圭司は悪魔のような考え方をする男ですね…。
だから彼らは合っているのかもしれません。
今回は前回のようなハードな内容ではありませんでしたが、こういう話もいいな…と思わせるには、放映回数にもよりますが3回目か4回目がいいと思います。
2回目ではちょっと早い…。
正直、もうちょっとハード寄りなものが見たかったなと。




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