Nicotto Town


ウイルス戦争 神は死んだ


イランアメリカ大使館人質事件

イランのパフラヴィー皇帝が世界各国を放浪した末、アメリカ政府に政治亡命を希望した事が原因でイランアメリカ大使館人質事件が発生した。
パフラヴィー皇帝はイスラムの戒律を破り西側諸国に学び、次々と改革を実行していたが
それに怒ったイスラム原理主義者達がイラン革命を起こした。
これは敵わんとパフラヴィー皇帝は逃げ出したが、アメリカへの亡命を希望した為、話はややこしくなる。
当初、カーター大統領はイスラム関係の騒動に巻き込まれる事を嫌い亡命の受け入れを避けたが、
結局パフラヴィー皇帝をアメリカの保護下に置いた。

これに怒ったイランの民衆は学生を先頭にイランのアメリカ大使館を襲撃した。
こうして52人の大使館関係者が人質として拘束され、軟禁状態に置かれた上に暴力も振るわれ囚人のように扱われた。
全てはイランのホメイニー氏のイスラム革命評議会の思惑通りだったのだろう。
人質52人を得たイラン政府はアメリカにパフラヴィー皇帝引渡しを要求する暴挙にでた。

政府が人質を盾に要求するというのは韓国政府による竹島侵略の際にも行われたが、
事件当初は国際的非難を浴びても10年もすれば昔の話という扱いで国連でも大して問題にされないという風潮がある。
ところが日本が戦争に負けた、という問題は千年経っても許さないと韓国や中国が騒いでいる様は国際社会で容認されるのだから、
結局、声が大きいものの理屈が通るのが国連なのだろう。

それはともかく政治的な話し合いで444日ぶりに人質は全員開放された。
途中、カナダの協力もあり、騒動で逃亡していた大使館職員がアメリカに帰国したり一部の人質が解放されたりと複雑な経過をたどった。
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パフラヴィー皇帝亡命事件とSF小説 銀河英雄伝説の皇帝亡命事件は似ている。
銀河英雄伝説では亡命した子供の皇帝が自由惑星同盟で形だけの亡命政府を樹立し、大々的に宣伝する。
それを見ていた帝国の民衆は「悪い皇帝が同盟の保護下にあるぞ」と復讐心をたぎらせ同盟憎しという風潮が蔓延し、
帝国軍による同盟侵略の機運が高まる。
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イランはパフラヴィー皇帝統治時代、アメリカとの関係が良好だったのでF-14戦闘機を買い付けていた。
アメリカ海軍以外でF-14戦闘機を運用していたのはイラン空軍だけだった、だろうと思う。
と言うのもF-14戦闘機は強力な攻撃力を持つ一方、重量が非常に重く特別な滑走路でなければ着陸の度に大きな凹みができるほどだった。
F-14戦闘機は高価な上に部品の寿命が短いのか頻繁に修理が必要だった。
つまり万全のメンテナンス体制が無ければF-14戦闘機を運用できないという弱点があった。
アメリカ海軍は、そういう面倒な戦闘機を長年運用していたが2006年9月22日に退役させた。
このため世界でF-14戦闘機を飛ばしていたのはイランだけ、という状況になったと聞く。
もっとも、イランのF-14にしても修理部品が手に入らないのだから故障しても直し様がなかっただろう。
しばらくしてイランのF-14も運用中止になっただろうと思われる。

イラン革命時にアメリカから派遣されていたF-14メンテナンス要員は当然、
出国したし修理部品の供給もなかったのに どうやってイランはF-14の運用を続けたのだろう。
アメリカ海軍でもやっていた事だが部品が無ければ故障したF-14から使える部品を取ってくる、という共食い整備を繰り返していたに違いない。
そうやって何とか一機だけでもF-14を飛ばし続けたイラン空軍。
なんとも涙ぐましいではないか。




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