細い道
- カテゴリ:小説/詩
- 2018/06/26 16:40:12
一本の細い道が
私の前にある
それは
荒れ果てた野の中へと続いている
奥深い森林の中にあったと言う
王宮やその街並み
栄華の後は跡形もなく
崩れかけた石碑の名を尋ねても知る人は誰もいない
この道をかつて歩いた人々は
いったい何処へ消えてしまったのか
道端に小さく咲いている白い花に尋ねても
なにも答えてはくれない
あなたのこぼす朝の純粋な白露は
郷愁の涙なのだろうか
私の前に続く
あまりに細い一本の道
それは先の見えない荒れ野へと
続いている
私は今歩き始める
手探りでまた一歩と
先日、拉致問題の新たな展開に関する
曽我ひとみさんのコメントを読みました
一本の「細い」道が出来たのかも知れない・・・と・・・
悲しくなりました
以前、別ブロで『こんな国はいらない』と書いたことがあります
その考えは今も変わっていません
拉致問題の進展を期待します
荒野を踏みしめても道は出来る
そうですよね忘れない事
こればっかりは
無力さを感じます
もしそうなら
細くても皆で通れば広くなるんでは?
解決するまで皆が忘れない事が大事
わずかな望み
それが例えどんなに小さくても
きっと光のように思えるのでしょう
それが現実となる様に
祈ります
細い道が切れる事無く
繋がっていることを期待して!
>「あまりに細い一本の道」
であったとしても、なぜ人は歩き始めるのでしょう?
その先が明日へ続くと知ればこそ
道なきみちに人は在りけれ
手探りで標をただす道でさえ
信じることが足を進める
期待される結果が見込めないと判断したとき
果たして人は、その一歩を踏み出すのでしょうか……
私の答えを歌にしてみました。
どこまで続く荒れ野なのでしょうか
小さな棘の道の先に大きな広場があって
再会という幸せを手に入れる事が出来ます様に!
荒れ果てた野へと続くと分かっているならば
尚の事。
「私」は手探りでも、歩いているのですから
いつか、荒れ果てた野に着いたとき
一休みをして開墾を始めるかもしれませんね。
新しい世界を作る為に。