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シン・ドラマ汁


コンフィデンスマンJP 感想文

コンフィデンスマンJP 第4回「映画マニア編」
フジテレビ 月曜夜9時~
▼映画狂
昔ならこういう表現をしていたでしょうね。
「野球狂の詩」なんていうマンガもありましたよね。
葛飾北斎が晩年に画狂老人卍というペンネームだったのも有名な話。
しかし現在では「狂」という字はほぼ放送禁止用語となっていて、
差別的な意味が含まれていなくても使えません。
なんと「熱狂的」という言葉すら使えないらしいですよ。
無味乾燥な世の中になってきましたね。
一皮剥けば、悪意や嫉妬や醜い欲望が渦巻いているというのに、
表面上だけ取り繕ってもなぁという気はしますが、これも時代なのでしょうね。

▼うなぎのカレー煮
今回のターゲットは、俵屋フーズの二代目社長・俵屋勤。
「うなぎのカレー煮」の缶詰がヒットし、会社は儲けていますが、その実裏では外国産のうなぎを
国産と騙り、それを知って社長に抗議した社員を左遷するという、良心の欠片もないような人物です。
しかしプライベートでは大の映画狂で、幹部や社員を叱責する時、すぐに映画のセリフを持ち出し、
知らないともっと機嫌が悪くなるという、タチの悪いマニアでした。
一方、苦手なハニートラップを会得しようと、マリリン・モンローの映画を見に行ったダー子は、
その帰り道、俵屋フーズの社員がボロボロになって道に座り込んでいるのを見つけました。
彼が落として行った封筒を返そうとしたところ、その男は封筒をビリビリに破り捨ててしまったため、
何となく気になってその紙切れを持ち帰り、復元してみたところ、
俵屋フーズの食品偽装の告発文だったのです。
ダー子たちは金のニオイを感じ、早速俵屋をターゲットにすることに。

▼禁断のハニートラップ?
ダー子たちの取った手法は、まず映画人が集まる古びた喫茶店をでっちあげ、
俵屋が郵送で定期購読している映画雑誌を、その喫茶店の偽記事を載せたものと交換。
記事に興味を持ち喫茶店を訪れた俵屋の前に、ボクちゃん扮する新人映画監督と、
リチャード扮するプロデューサーが現れ、わざと脚本を落として興味を惹きつけました。
その後、お互い自己紹介し、打ち解けたところで映画への出資を持ちかけるのですが、
映画好きのはずなのにこれがなかなか食いつかない。
ちなみにその脚本は、ダー子がヒット作を研究し、つきはぎして書いたものでしたw
映画村に誘って行ったり、主演女優が降りたため出資者も次々降りたという話をしても
やっぱり出資に漕ぎ着けない。
そこでダー子が中国人人気女優に扮し、主演女優をやることになり、
主演女優は一番出資した人に枕営業をするという噂を流しました。
つまりダー子がついに、禁断のハニートラップに出たというわけですw
これを知った俵屋はついに出資することに決めましたが、金を出すからにはと、
脚本・演出に大いに口を出し、ついには自分が出演すると言い出しましたw
ダー子はとことん俵屋の夢につきあい、やっと金を出させることに成功。
俵屋と一夜をともにする覚悟もしていたのですが、なんと俵屋がその相手に指名したのはボクちゃんw
あー、そっち系の人だったのね…。
ボクちゃん、あの様子ではめくるめく一夜を過ごしたのでしょうか…(;´Д`)
ここ今回は一番笑えましたw

▼今回は赤字
映画の試写会は、ダー子たちや俵屋をはじめ、俵屋がエキストラとして駆り出した社員も参加。
しかし始まった映画は、告発文を書いた社員と俵屋の映像を利用した、告発動画だったのです。
気づいた時にはダー子たちがいた席はもぬけの殻。
この動画を契機に会社に捜査の手が入り、俵屋は逮捕されてしまいました。
今回は喫茶店を作ったり、映画を撮影したり、映画館を貸しきったりと、
あまりに経費がかかりすぎて2000円ちょいの赤字w
しかも何故か映画村で一緒になった伊吹吾郎が、ダー子が書いた脚本を
本当に映画化しようとしているという、謎のオチで終わりましたw
今回は、なかなかその気にならないターゲットをどう落とすかがテーマだったので、
最後のどんでん返しというものがなく、またターゲットがそこそこの悪人で、
ダー子たちの儲けもなく、何となく勧善懲悪な感じでしたねぇ。
騙し方が大掛かりだったのはよかったのですが、やっぱりラストに意外性が欲しいかな。
もっと騙してほしいですね。




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