タイプライター
- カテゴリ:30代以上
- 2018/04/18 12:55:37
たくさんの引き出しがある。
引き出しには丁寧に何が入っているのか書いてある、
略称ではあるがだいたいはわかる。
当然である自分で入れたものなので、
しかしそれ以外は未だに何が入っているのかわからない。
たまに開けては世界の裏側を旅するみたいに、
チャンネルをガチャガチャと回している。
お気に入りの机と椅子に座り、
父の愛用だったタイプライターで引き出しの中身をウッ。
机にはタイプライターの他に私専用の枕が置いてある。
同じ姿勢に疲れたら顔を押し付けたり、
椅子をひっくりかえしてそのまま寝たりとかなり便利だ。
こんなところで寝るなょと思うだろうが、
わりと気持ちよく睡眠がとれるのである。
こないだなどは気が付いたら、
周りが暗くなるぐらいまで熟睡していた。
だから今日みたいな雨の日は、
のんびりと引き出しの中身をのぞいては、
淡々とタイプライターを打ちながらコーヒーを飲んでいる。
雨音と時計の音だけがする午後は、
憂鬱な魔女がやって来るという。
そんな一説を信じて待っていると、
うん、本当にやって来てくれるかもしれない。
馬鹿な大人のつぶやき。
「オリンピア」という タイプを 買ってもらい せっせと パチパチ やっていたんだよ
問題はね リボン だ
けちって いつまだでも 使ってると だんだん 色が薄くなってくる 貧乏はしたくないね (笑)
おかげで
今のキーボードと 配列一緒なんで 今は 楽させてもらってます はい
タイプライターの書体もいい、紙に凹凸がつくのもいい。
例のたくさんの引出したちが、自分の中身のラベリングを待ってるのだね、
きっと、いつ終わるかわからない、ずっと続いててほしいと思いながら。
たぶん、端から順にではなく、お!次そっち? みたいに待ってるんだろうね。
ピンポ〜〜〜〜ン
って、魔女も鳴らすのかしら?
いい音しますよね~^^