Nicotto Town


おうてんもん


普遍的なもの


ちょっと前に学校の図書室で『紅楼夢』の概説本を読んできました。
高校の時に原作を読んだ時には、何が面白いのかぜんぜん
わからなくて、勧めてきた父親に対して「時間を返せ」的な
苦情を言って困らせたことがありますが、本場の中国では、
ほとんどの人が人生で『紅楼夢』を5、6回も読むそうです。
私が改めて『紅楼夢』に興味を持った理由は、大好きな
『源氏物語』のことを調べてる時に『紅楼夢』との類似性を
指摘する文章を読んだことがきっかけでした。
『紅楼夢』は『源氏物語』よりも700年も後に書かれた
作品で『紅楼夢』の作者は『源氏物語』を読んでいないのに
似たところがあるというのは、やっぱり『源氏物語』と
『紅楼夢』は普遍的な人間の姿を描いてるのだと思います。
と同時に、地域や時間的な隔たりがあっても人間の本質的な
ものは、そんなに変わるものではないという証だと思うのです。
もし私という人間が、地球の裏側とか500年後に生まれても
同じようなことを考えて同じようなことを想ってるに違いなく、
それは私が考えているより、私=人間は「単純」な生き物と
いう結論にはならないでしょうか?




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