<最終回>バイプレイヤーズ 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2018/03/09 15:58:25
バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~
第5話(最終回)「バイプレイヤーより愛をこめて」
テレビ東京 水曜夜9時54分~
▼テレ東の英断
最終回の今回は、大杉急逝時点で3割くらいしか撮影が終わってないという状態でしたが、
意外と大杉が出ているシーンが多くて、それなりにまとまったものとなっていました。
普通に撮影したシーンもありましたが、大杉がいないのが不自然なシーンは、
恐らく過去に撮影した未使用の映像で補って何とかしていたのだと思います。
また、ドラマ用に撮影したのではなく、ロケ中にただ回していただけ
と思われるシーン(オフショット)もありました。
そういう映像がたくさんあって、その中から大杉が映っていて使えそうな映像を探したのでしょうね。
恐らく脚本もかなり書き換えたのではないかと思います。
なるべく大杉の不在を自然な形で隠すよう、かなり工夫したのではないでしょうか。
でもやっぱりどうしても、4人揃ってるのに大杉がいないシーンは、ああこれもう大杉の死後に
撮ったんだなということが分かるので、つい出演者たちの表情をうかがったりしてしまいましたが、
さすがプロの役者さんたち、悲しい時でもちゃんと演技してますよね。
スタッフやキャストの苦労がよく分かる最終回となりましたが、本当ならニヤニヤしながら
あー終わっちゃうんだな~、次回作あるのかな~などと考えながら見たかったですね。
いつこのドラマをそういう感じで見ることができるようになるでしょうか。
全員死んだ後かなw
その頃には私も生きてるかどうかわかりませんが…。
とにもかくにも、元々撮影が押している状態で、大杉という大きな存在を失ってから、
よくここまでの内容に作り上げ、放映してくれたと思います。
この件に関しては、本当にテレ東を讃えたい。
そして寺島進、大杉漣がいなくなって、4人となってしまったバイプレイヤーズ、
もう二度と次回作は見れないのだろうなと思います。
もしまたこういう形のドラマを作るとしたら、恐らくまったく別のキャストで、
違うテイストで作ることになるでしょうね。
▼亀の恩返し
最終回のお話は、冒頭で大杉が浦島太郎の亀になり、子供にいじめられているところを、
しまっこさんの助監督に「助ける監督だから」と言われて助けられたという夢を見て、
自分たちの撮影は先に終わってしまうけど、それからも島に残って撮影を手伝うというお話でした。
しまっこさんは視聴率が低いせいか(テレ東はそんなことあまり気にしないと思うのですがw)、
スタッフがどんどん減って、満足な撮影ができなくなっていたんですね。
前回、素人の犬を借りてきたのもそのせいという話w
他の4人は撮影が終わって島から出て行ってしまったのですが、大杉1人残っても、
撮影環境がよくなるはずもなく、最後の撮影で雨を降らせたいのにホース1本とジョウロしかなくて、
脚本を書き換えようという話になっていたところに、立派な散水車に乗って、4人が登場!
無事撮影はオールアップし、打ち上げの席で最終回の試写をした後、なんとバイプレイヤーズの
5人を主役としたスピンオフが撮影されるという発表が!
翌日早速撮影が始まるのですが、前日の打ち上げで飲んで騒ぎすぎていたバイプレイヤーズたちは
二日酔いでヘロヘロになってました、というオチでした。
そして最後に、大杉を除く4人がスーツ姿で海に向かって、漣さんありがとう!と絶叫。
さすがに涙を誘いました。
▼総括
シーズン1は無料見逃し配信がなくて、とても見たかったのにやむなく視聴を断念したという
いわくつきのドラマだったのですが、シーズン2が始まるにあたり、シーズン1がほぼ全話
無料配信され、ありがたくも見ることができました。
ちなみに1話のみ配信されなかった回があるのですが、それは清水富美加が出演した回ですw
関係ないけど彼女、休業と言いつつ完全に干されてる形ではありますよね。
というわけでシーズン1をほぼ全話見て、シーズン2を見る準備は万端、しかし寺島が出ないこと、
そしてその理由が、「シーズン1でやり尽くした」と寺島が言っていて、スケジュール調整前から
乗り気ではなかったという噂が流れたことなど、残念なことはありましたが、第2回までは楽しく見てました。
しかし第3回放映直前の大杉漣の急逝により、ここまで忘れられないドラマになってしまうとは…。
言っても仕方ないのですが、大杉氏にせめてあと2週間、待ってほしかったと言いたい。
このドラマを心の底から楽しみたかったですよ。
視聴者のわがままであることはよーくわかってますが、一番そう思っているのは
ご本人ではなかったのではないかとも思うのです。
本当に存在感のあるいい役者さんを1人失い、心の底から残念です。
もっと欲を言えば、あと20年は生きてほしかったですね。