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シン・ドラマ汁


<新番組>バイプレイヤーズ 感想文

<新番組>バイプレイヤーズ~もしも名脇役がテレ東朝ドラで無人島生活したら~
第1話「バイプレイヤー、無人島に暮らす」
テレビ東京 水曜夜9時54分~
▼どんな作品?
タイトルが長い!
前作の深夜ドラマ「バイプレイヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~」の続編。
遠藤憲一、大杉漣、田口トモロヲ、松重豊、光石研の5人の名脇役が、本人役として登場し、
架空のドラマを繰り広げる、エンタメ業界を中心に人気を博した作品の第2弾。
今作では前作で登場した寺島進がスケジュールが合わずに残念ながら降板。
前作では6人がシェアハウスに暮らしながら、普通に仕事に通っていましたが、
今作ではテレ東が制作するという設定の架空の朝ドラ「しまっこさん」のロケのため、
八丈島あたりの南の島に他のキャストやスタッフたちと逗留するという設定でストーリーが進みます。
他のキャストも全員実名で出演していますが、「しまっこさん」は架空のドラマのため放映されませんw

▼猿とワニ
実は私、長いタイトルをあまり見ていなくて、今回は最初から最後まで無人島に流されて
サバイバル生活を送るものだとばかり思っていたのですが、さすがにそれでは話が持たないようで、
初回の最後でめでたくスタッフたちと合流できましたw
島の反対側は携帯電話も通じればテレビも見れる、ちゃんと人が暮らしていける場所があったんですね。
なんかそんなことじゃないかと思ったんですがw
彼らが見つけた寂れた集落は猿にほぼ占領されており、空き家となった家は猿の住家となっていたのです。
この猿のしわざで、大杉が操縦してきた船は流され、持ってきた荷物もあらかた荒らされ、
唯一厳重に閉じてあった空き家で新聞紙などをかぶって寝泊りしてました。
食べる物は浜や海、山などでとったりしたものを、ビニール袋を虫眼鏡代わりにしてつけた火で焼いて食べたりと、
結構なサバイバル生活を送ってましたが、水はどうしたんだろうなと思いました。
海水は飲めませんし、小さな島だと川がなかったりして、真水を得るには苦労すると思うんですけどね。
集落ごと無人になっていたので、まず水道は止められてると思いますし、
そのへんどうやったのかもちょっと見てみたかったです。
あと、洞窟にワニがいましたが、本当に日本に自生するワニがいるの!?
一応おとなしいらしいですが、もし本当にいるのだとしたら、あんなところで何を食べて生きているのでしょう。
猿?w

▼しまっこさん
一方、島の反対側では5人の脇役がいなくなり、仕方なく代役を立てて撮影することに。
この代役が、ほぼ前作で彼らの代わりに「バイプレイヤーズ」という映画に出ることになったという
話があったのですが、その人たちですよw
大杉が小日向文世、遠藤が菅田俊、田口が野間口徹、光石が甲本雅裕、松重が森下能幸。
小日向はリアルでも大杉の旧友で、バイプレイヤーズに出演したがっていたそうで、
前作では電話口の声のみの出演でしたが、今回その念願がかなったというわけですね。
野間口も前作で登場してましたが、菅田と甲本は今回が初出演かな。
菅田のことはあまりよく知らないのですが、悪役なのでエンケンの代役にはいいですし、
甲本も硬軟こなす名バイプレイヤーなので光石の代役にぴったりですね。
森下も前作で登場してましたが、前作の松重のセリフにあったように、背格好は全然違うし、
いかつい役を演じることが多い松重に対し、森下は変人を演じることが多く、
同じバイプレイヤーでもまったく違うタイプなのに、敢えてまたそこに当てたんだと思うと笑えますねw
他にも役所広司、岡田将生、吉田羊などの主役級俳優が脇で出演という豪華さ。
一体どういうからくりでこんな豪華なキャスティングができたのか本当に不思議です。
今回はプライムタイムだからまだわかりますが、深夜の時にも役所や岡田が出てたんですよねw
テレ東の深夜ドラマというと、主役は名前知ってるけど脇は知らない人ばっかりとか、
安くあげてんな~と思えるキャスティングが一般的なんですけどね。

▼自ギャグ
このドラマに限らず、テレ東の番組で貫かれているのが、他のキー局に比べてテレ東は視聴率が低くネット局も
少なく周囲からもあまり期待されていないということを、自分で言っちゃう、自虐ギャグ、略して自ギャグです。
その精神はこのドラマにも貫かれていて、例えば吉田羊がテレ東朝ドラキャスティング発表の挨拶で、
「NHKの朝ドラの裏に出たら、NHKに出演できなくなるんじゃないかと心配しましたが、
テレ東なら大丈夫と言われてOKしました」的なセリフがありましたw
テレ東なら大丈夫という言葉に、自ギャグ精神が溢れてますよね。
しかしあまり期待されていないということは、逆にギリギリの勝負ができるということで、
テレ東のヒット作となった「池の水ぜんぶ抜く」は、視聴率で大河ドラマに肉薄するという快挙を成し遂げました。
まぁ大河ドラマがあまりに不甲斐ない視聴率ではあったんでしょうけどねw
視聴率が心配であまり冒険できない民放他局や、公共性の強いNHKではとてもできないような番組を作り、
もちろん箸にも棒にもかからないことも多々あるでしょうが、意外な番組がヒットして
新たなムーブメントを作るパイオニア精神が宿るテレビ局と言えるでしょう。
このへんではネット局がないのが本当に残念ですよ。




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