◆概要
オビワンの弟子（パダワン）となったアナキンは、ジェダイと成るべく修行を積んでいた。
その頃ドゥークー伯爵は、数百もの惑星を引き連れて一斉に共和国からの脱退を画策していた。
これには裏で糸を引く闇の存在があり、共和国の脅威に対してクローン兵による軍隊の必要性を説いた。
平和を臨むアミダラ議員の存在を、疎ましく思う者の手により刺客が放たれ物語は転じて行く。

◆感想（ネタばれあり）
私はスターウォーズが好きであるが、登場する青年アナキンには失望した。
このキャラクターは、あまりにもメンタルが弱すぎる。
時として少年期の心は不安定で、悪魔的な行動を執ることはよく知られている。
無暗に小動物などを虐待して、それを死に追いやってしまう事などがそうだ。
とても無邪気な危うさがそこにあり、未だ自我に良心を伴っていない場合に起こりうる。
アナキンは青年であるにもかかわらず、そういった危ういものを未だ持ち合わせている気がしてならない。
強大な素質とその未熟な心が、暗黒面へ誘われて開花しダースベイダーとなったのであろう。

私が期待したのは、暗黒面へ落ちてしまう理由付けについてなのだ。
その素質に大きな期待が寄せられ、もがき苦しむその隙を利用されてしまう。
力を得る事の代償に魂を悪魔に売り渡すと言う、昔ながらの設定だ。
その力の使い道は、銀河の平和と愛する者を守るためであったはずであった。
力だけではどうにもならぬ、人の心の醜さに我を忘れて憤り、遂に暗黒へと落ちて行く様が見たかった。
ところが、只単に己の愛する者のためだけに心を奪われた、凶暴な殺戮者の姿だったのだ。

フォースがどうちゃら哲学的なこと言ってんだから、もうちょっとその辺工夫してほしかったと思う。
まあ！　文句言ってもしょうがないな、北米的には普通の少年がヒーローになる世界が一般的なのかもしれない。
特別じゃない普通の子供が、ある時恐るべき力を得て活躍するのがスタンダードなのかもしれない。
自分でも言ってる事が判らなくなってきた、しかしこれだけは言える、スターウォーズ大好きです。
マスター・ヨウダの剣劇シーン格好よかったよ～　(^^