『線路は続くよ』
- カテゴリ:30代以上
- 2018/02/04 13:46:53
# 春を待つ街
汽車が駅に着く
開いた扉から、冷たい空気が流れ込む
日陰には、うずたかく積まれた雪が残っている
ホームに降りると、冬を主張するかのような木枯らし
売店の前に立てられた、旗をゆらしている
旗には「恵方巻きあります」の文字
「恵方巻きひとつくださいな」
店員さんに声をかける
「いらっしゃいませ。どのくらいの長さにしますか」
食品ケースの中には、50㎝くらいのものと、1メートルほどのものが数本、飾られている
こんな長いもの、誰が食べるのだろう
「10㎝もあれば充分なのだけれど」
「はい。少々お待ちください」
ケースの中から長い恵方巻きをとりだし
「このくらいですかね」
10センチほどに切り分ける店員さん
「あれ?恵方巻きって、切ったりしちゃいけないんじゃ・・・」
「そんなことありませんよ。ここでは、長いものを作ってみんなで切り分けて食べるのですよ」
なぜなら・・・と続けて
「一人ではたどり着けないしあわせも、誰かと一緒なら、きっとたどり着けますから」
汽車は走り続ける
変わりゆく季節の中を
次は、どんな季節に出会えるのだろう
つづく
(#^.^#)
おぉ~\(◎o◎)/~落ちが、カッコ良い~うまいっ^^
座布団~10枚ですね^^
え?大喜利では、無い?そうですよねファンタジーですよね~
ごめんなさい。
50cmと1mの恵方巻の所は、
私も『長っ。』と、思いました^^
切り分ける事を、知らず…
そのまま黙って、1本を、買うおっちょこちょいさんが、
出てもこのお店の店員さんは、自分の方から
『切りましょうか?』と言ってくれそうだから良いですよね~^^