アイマイなワタシのニッポン
- カテゴリ:日記
- 2018/02/03 08:57:38
ヘイトスピーチに抗議した15歳を誹謗する書き込みが1000件を超えたという。
うーむ。チョンコウ、チャンコロという差別用語を常用したアラ還世代だが、
この件については自分の整理も含めて書かねばならん、と思いたちましたです。
在日韓国人、朝鮮人、中国人に対する蔑視と差別意識は私にも大いにある。
ハマ中心部を平日散歩すれば、声高に異国語をガナり自転車で飛ばす連中が大勢。
携帯大手の某巨大企業の親玉もキライである。この点、差別主義者である。
さて。ガキ時分には在日二世の同級生が山といた。
数人とは親しく付き合い、戦前派の両親の顔を微妙に歪めさせた。
特定の漢字を用いる姓を持つ方々が半島出身であることも教えられた。
音楽や文学と出会う。素晴らしい方々が沢山いる。実名を挙げよう。
高木元輝の富樫とのデュオなんて未だに愛聴盤である。
陳信輝のトリオは成毛茂のフライドエッグよりカッコいいと思った。
立原正秋が韓国人だというのは、ある意味納得であった。
なにゆえ日本の美意識に拘ったのか、今読むと感慨深い。
彼の李恢成に対する想いは愛憎半ばするものではなかったか、と考える。
バンド始めたころ、華人・コリアン系の先輩に大変可愛がってもらった。
仕事の上司にも在日二世の人なんてゴロゴロしていた。
このころ気づく。けっきょく、性が合う、合わないにすぎないのだ。
日本の文化というヤツにも大陸の影響は顕著である。
雅楽だって絵画だって、陶磁器、工芸、服飾……みな換骨奪胎の一種だ。
日本ってのは思想も含め、上手に混淆文化を創ってきた国なのだと思う。
二十代半ばころ、個人に対する偏見は、ほぼ無くなっていた気がするのです。
私は無政府主義者なので、『国』を愛する気も皆無であります。
守るものをもつことが、全ての争いの根源だというラジカルな思想も持つ。
守っちゃイカンと思う。行く川の流れは絶えずしてしかも元の水にあらず。
うたかたは、くっついたりぶつかったり割れたり消えたりするワケです。
うつろふことのみが真理。うつろふ先を選ぶ権限は泡沫にはございません。
ヘイトスピーチや再軍備にはそれなりに不快感を覚えるものの、
反原発デモや人権擁護訴訟にも首をかしげ、賛同する気がおこらない。
ノンポリです。でも国家も民衆もあてにしない。群れるのは全てファシズムです。
こういう怠惰で皮肉なインチキ思想にも名前がついてるようです。
スキゾ・エクレクティズムだったかな? 分裂症的折衷主義。
私ねー、日本の良さって、風土に立脚した寛容性だと思うんですけどねー。
差別も対立もゼッタイ無くならない。これも文化ってヤツでしょう。
個人の嗜好や性格にしか興味のない私は、現代の問題解決に寄与する気がない。
ただですね、ひとつ、やろうとしてることはありますですよ。
久しぶりに『曲』を演るトリオをやろうかと思ってまして、
コリアンとチャイニーズのミュージシャンを一人ずつ募集したいのです。
曲も幾つか書けた。バンド名は『Dis-communication』にしたいなー。