Nicotto Town


今年は感想を書く訓練なのだ


『ワイルドレンジ~最後の銃撃~』(2003)

◆概要
西部劇は小さい頃に、日曜洋画劇場などでよく見ていた記憶がある。
老練のカウボーイに雇われた、南軍上がりのケヴィン・コスナー演ずるチャーリーのコンビが繰りなす物語。
カウボーイ物と言えば、中西部で野生の牛を駆り集めて大陸横断鉄道の駅がある都市まで牛を誘導する話が多い。
しかし、ワイルドレンジでは、自前の牛を草を求めて移動する遊牧に近く『フリー・グレイザー』と呼ばれている。
これに対し、地域に定着して大規模な牧場を営むバクスターとは草を争って対立する構図が生まれている。

◆感想(ネタばれあり)
映画『シェーン』では、牧場主と小農場主との争いであり、サロンでの銃撃戦が思いお起こされる。
そうです、バクスターとの闘いが(最後の銃撃)としてサブタイトルに付いているのです。
決着後、チャーリー達は牛を売り払い、戦いのあった町に住むことで終わるのです。
お互い偽名で付き合っており、決闘の前に本名を打ち明けあうところが印象的であった。
命を落としたのちに、生き残った方が墓標に名を刻むためであるのは言うまでもない。
それともう一つ、銃弾を撃ち込まれても中々倒れないのが、逆にリアリティーを感じた。
他の映画では、腹に銃撃を受けた若者が「俺はもう助からない、頼む」と仲間にとどめを刺すよう懇願していたのを思い出した。
侍の切腹もそうだな、腹を切ってワタを掻き出したとしてもなかなか死ねないため、首を落としてもらうのだ。
ハッピーエンドなので安心して、往年の西部劇としての鑑賞をお勧めいたします。




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