60年間の実験でわかったこと。
- カテゴリ:ニュース
- 2018/01/13 21:18:40
第二次世界大戦後、アジアそしてアフリカで植民地といわれる国々が
植民地経営を行う宗主国より独立していきました。
第二次世界大戦後の理念主義、各国の思惑もあると思いますが、
1960年代はアフリカの年などと言われました。
さて、植民地から独立した国々は今、どのような状態でしょうか。
宗主国が搾取の為につくったという植民地、植民地に住む人は
貧しい生活を送らざるをえなかった。
この考え方が正しければ、現在アフリカやアジアには貧しい国はない、という
結論になります。独立したのですから、搾取する人はいません。
結局60年前に独立した国々は貧しいままです。
原因は何故か。
国家を率いようとする大統領をはじめとする政治家はいる。
内戦をする国もあるくらいなので、軍隊らしきものもあるのでしょう。
しかし国を実際に運営する(徴税したり、先を見据えて投資をするなど)
文官が少ないのではないかと自分は考えます。
独立して10年はそれら人材が揃わないでしょう。
しかし60年過ぎています。世代でいえば2世代分です。
目は1代、耳は2代、舌は3代というならば、地に足をつけて
国家運営するという意味で、足には相当の時間が必要となるのでしょうか。
或いは、国家建設時(独立時)に、エリート教育をする機関を
つくらなかったのでしょうか。民族自決とはいえ、国全体で
内戦があったり、貧しかったりするのを見ると、独立しないで
信託統治をしてもらったほうが、当該国国民にとっては幸せだったのでは
ないかと思います。
私たちの国の隣で前大統領が日本との約束をおこなったあと、
弾劾されてしまい、次期大統領は約束を反故にしようとしています。
次期大統領が変わり次の大統領が継いだ時、前の代の大統領との
約束は「国民感情」によって反故にしますというのならば、
どうして今の大統領とまじめに話そうとするのでしょうか。
隣の国はまだマシと信じたいですが、残念ながら「近代国家」を
一度も経営したことが無い国はどこか国家運営上の問題を抱えているようで
情勢を知るたびに、国家運営能力を疑ってしまいます。