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精霊の守り人 最終章 感想文

精霊の守り人 最終章 第6回「戦下の別れ」
NHK 土曜夜9時~
▼ラウル上陸
今回は、カンバルの新王ラダールが、ロタと手を結び新ヨゴに援軍を出してくれるという話になり、
チャグムはバルサと別れ、カンバルとの同盟を結ばせるためにロタに赴き、バルサは久々に
タンダとトロガイを訪ねるも、タンダが出征して不在だったので、彼を探すために新ヨゴに行くというお話でした。
前回でカンバルの山の王の話が終わり、最終章の最終章が始まったという感じですねw
まずチャグムの方ですが、カンバル・ロタと同盟を結び、援軍を出してもらえることになったのに、
彼の前に再びラウルが立ちはだかります。
ラウルは新ヨゴの前線に行けというタルシュ王の命令で、軍を率いて海を北上してきたのですが、
新ヨゴではなくロタの南部に船をつけ、以前から密約を結んでいた南部の領主たちを半ば脅しての援軍を編成、
ロタ人たちで構成された援軍を連れ、新ヨゴに向かったのです。
スーアンら南部の領主は元々イーハンに反目しており、ロタ王国の政権を掌握しようと暗躍していましたが、
手を結ぶ相手を間違えましたね。
ラウルは目的を達成するためならどんな嘘でもつくし、裏切りもためらいません。
スーアンの屋敷でのラウル、相変わらずのドSっぷりを披露してましたねw
テーブルの上を闊歩するラウル、ちょっとかっこいいと思ってしまいましたよ。いかんいかん。
にしても、ヒュウゴは完全にラウルに服従してしまったってことでいいんですかね。
前シーズンでは何のためにチャグムを助け、逃亡の幇助までしたのか。
また、タルシュの総督であるベリスと密談していましたが、あれは一体どういうことなのか。
でもヒュウゴのラウルに対する忠誠心は本物みたいなんですよねぇ。

▼タンダの逃走と四路街焼失
一方のバルサは、タンダが出征したことを知って、彼を探しに行くのですが、
タンダは激戦地のタラノ平野だったかな、そこで新ヨゴがタルシュに惨敗し、
命からがら同僚のコチャの村に逃げ延びていたため、バルサは見つけることができませんでした。
しかしコチャの村にも新ヨゴの残党狩りのため、タルシュの魔手が伸びたというところまででした。
コチャには姉がいて、ヨーナという美人さんなのですが、タンダはちょっと照れてたのかな?
バルサという人がありながら!?(怒
まぁ、あまり恋人同士という感じではありませんでしたからね、バルサとタンダ。
この恋の行方もちょっとだけ気になるところです。
タンダを見つけられずうろうろしていたバルサは、四路街から焼き出されたマーサたちと偶然再会。
新ヨゴの将軍っぽい人が、ラウルがロタ兵を連れて新ヨゴを目指しているという話を聞いて、
拠点にされないよう四路街を焼き払えと命令したのです。
国境の町である四路街は、首都から遠くて影響も受けづらく、
永遠の桃源郷のような場所だと思っていたのに、運命とは過酷なものですね。
でも住民たちが無事で本当によかったです。

▼執政者の資格
タラノ平野で惨敗を喫した後も、新ヨゴの帝はタルシュ帝国に降伏しようとはしません。
聖導師はやんわり、タルシュを受け入れ話し合ってみてはどうかと進言するのですが、
ガカイはこれに反対、徹底抗戦を訴えます。
聖導師が何故そんなことを言うのかと後からガカイに尋ねたところ、
タルシュと通じている聖導師は、生きているという噂があるチャグムを帝にすることで、
タルシュと和平交渉を計ろうとしている、自分は第二王子であるトゥグムが帝にならない限り
聖導師になることはできない、だから帝には帝でいてもらわなければならないと言うのです。
なんかよくわからないけれど、つまり彼は自分が新ヨゴの政権を握りたいという野望があっての、
徹底抗戦派ということですよね。
それに対し聖導師はタルシュと通じたのも、タルシュが攻めてきた時の被害を最小限にとどめようとしてのこと。
どちらが執政者としてのあるべき姿かは、言うまでもありません。
帝を神と仰ぎ、自国の国力も大して把握せず、いや把握していたとしてもそれを一切無視して、
強国と真っ向からぶつかろうとする愚かな政治家や軍人たちを見ていると、
これは戦時中の日本がモデルなのだろうと、ひしひしと感じますね。
そして恐らく当時の日本にも、聖導師のような賢明な人物がいたのだろうとも思います。
国民がいてこその国家であり、その国民を蔑ろにして私欲に走る人間は、執政者としての資格はないと思います。
しかし文明が進んだ現代においても、そういう執政者がいなくならないのは、
どんな時代でもどんな環境でも、人の根幹を成す人間性は、一向に進歩しないということなのでしょう。




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