ゴタぴょんの日記 番外編(1回目)
- カテゴリ:日記
- 2018/01/01 04:19:23
ゴタぴょんの日記 番外編 (1回目)
【一時期、タクシー運転手兼業の通訳ガイドをしていました】 お話その1
2010年 6月20日(日)
「あんた、おばあちゃんに、何の本、買うてもろたんえ?」
「これ!」
「何?猫の気持ちが、わかる本?」
「お客さん、
話の途中で、すみません。
もう、そこ、別当町ですし、
あと、どう行けば、
よろしいですか?」
「左に、ドンクがあるから、その前で、止めてもらえます?あっ、そこでいいです。
ありがとう。 えーと、2520円なあ。はい、ほな、これ。」
「ありがとうございます。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あっ、ゴタさん、こんなとこで、何してはりますねん?
みんな、探してましてんで。」
「え?何ですのん?」
「テレビの取材ですよ。
早く行きましょう。もう、みんな、東大寺で、待ってますで。」
「えっ?。東大寺?」
「水曜スペシャル【仏像の気持ちがわかる男、ゴタ】の収録ですよ。」
ヾ(@°▽°@)ノ
東大寺にて。
テレビ局スタッフ。
「あ、ゴタさん。待ってました。始めましょう。」
アナウンサー。
「さあ、テレビの前のみなさん、
今夜は、仏像の気持ちがわかる、不思議な、
パワーの持ち主、ゴタさんに、おいでいただきました。
では、さっそく、ご紹介しましょう。ゴタさん、どうぞ。」
「あ、どうも。」
「さっそく、ですが、ゴタさん、
今、この奈良の大仏さんは、どんな気持ちでいるのか、
その気持ちを、聞いていただけますか?」
「はい、今、この大仏さんは、ちょっと、
背中がかゆいので、掻いてほしいと、
言っています。」
「わかりました。では、スタッフの方。
ハシゴの用意を、お願いします。・・・
さあ、今、ハシゴが懸けられました。
お坊様が、熊手をもって、登り始めました。
・・・・
そして、・・
そして、今、仏像の、背中を、掻き始めました。
ゴシゴシ掻いています。
ああっ。ご覧ください。
不思議なことに、仏像の、表情が、少し変わりました。
気持ち良さそうです。
奈良の仏像、恍惚とした表情に変わりました。
これは、すごい。
ゴタさんの、超能力は、すごいです。」
「こちら、スタジオです。
さあ、スタジオには、菅首相に、お越しいただきました。
首相より、ゴタさんに、国師号が、贈られます。」
「ゴタさん。ゴタさん。ドン、、ドン、いいですか?」
・・・・
「運転手さん、いいですか?すみません、おやすみのところ。」
「あっ、ああ、夢だったか。あ、お客様、どうぞ。」
「祇園まで、おねがいします。」