Nicotto Town


シグキーリア


friend-名も無き物語-第16章 その③


   friend-名も無き物語-第16章 その③

  「正面に地下への入口があるみたいだしそこから
 入れるんじゃないかな?」
 とエルストが僕達のいる道の先に
 ポッカリと口を開けている地下への
 入口を指さしてそう言った。
 「おおホントだ。じゃああそこから潜入しよう。」
 とカゲロウはエルストが指さした道の先に
 ポッカリと口を開けている地下への
 入口を見てそう言った。
 「・・・・・・・・・。」
 僕はただただ不安げに大きくて西洋風の城のような
 建物を見ていた。
 「ん?セイヤ、どうした?」
 とカゲロウが大きくて西洋風の城のような建物を
 不安げに見ている僕に向かってそう訪ねてきた。
 「・・・いや、何か嫌な予感がするんだ・・・。」
 と僕はただただ不安げに大きくて西洋風の城のような建物を
 見ながらカゲロウに向かってそう言った。
 「嫌な予感?」
 とカゲロウが僕に向かってそう訪ねてきた。
 「まぁ・・・あの・・・トラウマというか・・・。」
 と僕は大きく溜息をつきながら
 カゲロウに向かってそう言った。
 「?」
 そんな様子の僕をワラビが不思議そうに
 首をかしげながら見ている。
 「・・・とにかく、あそこに入るんだったら入念に
 準備はしておいたほうがいいと思う。」
 と僕はカゲロウに向かってそう提案した。
 「あ、ああ・・・・・・わかったよ・・・・・・。」
 とカゲロウは様子の僕を見てそう言った。
 道の先に口を開けている地下への
 入口を降りて大きくて西洋風の城のような建物に
 続く地下道には数々のトラップが仕掛けられていた。
 「ひええぇ・・・・・・トゲが飛び出してきましたよ・・・!」
 とピカノンが穴が開いている床から
 いきよいよく飛び出してきているトゲを見てそう言った。
 「なるほど・・・・・・どうやら飛び出したり引っ込ん
 だりしているようだな。ここでは走らずに慎重に
 進んだ方が良さそうだ。」
 とカゲロウは穴が開いている床からいきよいよく飛び出したり、
 引っ込んだりしているトゲを見てそう言った。
 僕達は大きくて西洋風の城のような建物に続く地下道に
 仕掛けられているトラップを命辛々かわしながら、
 地下道を先に進むとそこには発電所から電気を蓄電池に
 入れて姿を消したヘルガーの姿があった。
 「お、お前は発電所の時の・・・!!」
 とカゲロウは全身の毛を逆立て姿勢を
 低くし、怒りをあらわにする。
 「お、お前達は・・・・・・!また会うとはな・・・・・・
 しかもこんなところで・・・・・・。」
 とヘルガーは全身の毛を逆立て、姿勢を
 低くし、怒りをあらわにしている
 カゲロウに向かって、そう言った。
 「ちなみにこんなところとはこの工場のことで
 決して精神病院ではないぞ。」
 とヘルガーは全身の毛を逆立て、姿勢を
 低くし、怒りをあらわにしている
 カゲロウに向かって、そう言った。
 「こんな時に変な事言わないでいいから!
 とにかくあなたね!?この工場に忍び込んだ
 って不審ポケは!」
 とミスティアは全身の毛を逆立て、姿勢を
 低くし、怒りをあらわにすると
 ヘルガーに向かってそう言った。
 「くそっ・・・この時代だもんな、情報が伝わるのも
 早いか・・・・・・。仕方あるまい。」
 とヘルガーは全身の毛を逆立て、姿勢を
 低くし、怒りをあらわにしている
 カゲロウ達2匹に向かって、悔しそうにそう言った。
 「その不審ポケとやらは俺のことで間違いない
 だろう。こんな寒い雪の降る地の工場に従業員
 意外で無断で入るポケモンなんて、
 俺や俺を追ってきたお前ら位なものだろう
 しな。」
 とヘルガーは全身の毛を逆立て、姿勢を
 低くし、怒りをあらわにしている
 カゲロウ達2匹に向かってそう言ってきた。
 「今度は何を企んでいるんですか?」
 とピカノンは全身の毛を逆立て、
 怒りをあらわにすると
 ヘルガーに向かってそう言った。
 「それをわざわざ敵に教えると思うか?」
 とヘルガーは全身の毛を逆立て、
 怒りをあらわにしているピカノンに向かって
 そう言った後続けて、
 「・・・・・・と言いたいところだが、これも何かの
 縁、いや因縁か、こんな危険な場所まで追って
 きたお前らの行動力に免じて少し教えてやろう。」
 とヘルガーは全身の毛を逆立て、
 怒りをあらわにしているピカノンに向かって
 そう言ってきた。
 「(教えるんだ・・・・・・。)」
 「(教えるんだね・・・・・・。)」
 と言うヘルガーの言葉に僕とエルストの2匹は
 心の中でそうツッコんだ。
 「この前盗んだ大量の電気・・・まあお前らの
 おかげで当初の予定より収穫は減ってしまったが
 それでも十分な電力をいただけた。」
 とヘルガーは僕達に向かってそう言うと続けて、
 「その電気を少し使ってこの工場で実験を試みた
 んだ。ではその実験とは何か・・・?
 この工場地帯に隠された戦闘兵器の稼働だ。」
 とヘルガーは僕達に向かって勝ち誇ったように
 そして自慢げにそう言ってきた。
 「せんとう・・・・・・へいき・・・・・・?」
 とワラビがヘルガーに向かって
 いぶかしげにそう聞き返す。
 「ああ、そこのお嬢ちゃんにはちょっと難しかっ
 たか。簡単に言えば『戦うための機械』・・・・・・
 ロボットのようなものだ。」
 とヘルガーはワラビに向かって
 そう説明すると続けて、
 「この雪壁工場には、遠くにある機械惑星
 量産型戦闘兵器が保存されているという情報を
 聞いたんでな。存在を確かめに来たんだ。」
 とヘルガーは不気味な笑顔で
 僕達に向かってそう言うと続けて、
 「そしてその戦闘兵器の構造、システム、設計を
 稼働させた上で確かめ、その技術を知ることで
 俺達の野望成就のための更なる兵器を造る!」
 とヘルガーは僕達に向かって
 そう言った後続けて、
 「それが今回の俺の目的だ。」
 とヘルガーは僕達に向かってそう言ってきた。
 「他の惑星の技術で造られた戦闘兵器の技術を
 盗み、更なる兵器を造る・・・ですって・・・!?」
 とピカノンがヘルガーの話を
 聞いて驚いてそう言うと続けて、
 「そんなことしたら・・・・・・絶対に兵器による
 犠牲が生じる・・・・・・!!」
 とピカノンが驚きながらヘルガーに向かって
 そう言うと更に続けて、
 「なんで・・・・・・何でそんなことを・・・・・・!!」
 とピカノンが今にも泣きそうな顔で
 ヘルガーに向かってそう言った。
 「さあな。俺が盗んだ技術で何をするのかは
 俺の知ったことではない。全てはボスの
 お考え次第だ。」
 とヘルガーは今にも泣きそうな顔の
 ピカノンに向かって冷酷にそう言った。
 「・・・・・・!」
 僕は姿勢を低くし、ヘルガーを睨む。
 「さて、まだ1つやり残したことがあってな。
 ここまで話してやったんだ。お前達には最初の
 犠牲候補になってもらおう。」
 とヘルガーは僕達に向かってそう言うと続けて、
 「発電所から奪った電気で稼働させた、
 この工場に保管されていた戦闘兵器のな!!」
 とヘルガーは僕達に向かって
 そう言うと戦闘兵器の戦闘スイッチを入れる。
 重々しい機械音と共に重厚そうな
 戦闘兵器が僕達に向かって
 勢いよい良く襲い掛かって来たのだった・・・。

                  その④に続く




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