[SI15]赤ひげ
- カテゴリ：テレビ
- 2017/12/05 17:08:37
赤ひげ 第５回「兄妹の行く末」 ＮＨＫ－ＢＳプレミアム 金曜夜８時～
今回は、田舎から一旗挙げようと江戸に出てきた兄妹が、遊郭を営む親戚を頼ったため
妹は遊女にされそうになり、自分はごろつきのようになってしまったというお話でした。
最初、みくみ町という花街から、重度の結核に侵された遊女が、診療所に逃げてくるところから始まります。
結局この遊女は死んでしまうのですが、日頃赤ひげに否定的な態度をとる津川が、
喀血した遊女を助けようと手を尽くします。
その時、喀血した血を誤嚥したのか、津川が遊女の口から血を吸い出すシーンがありましたが、
あれは伝染するんじゃないですかねぇ。
他にも赤ひげがごろつき数人相手に格闘してたたきのめすシーンとか、
保本と津川が遊郭に潜入して遊女を助け出そうとするシーンなど、いろいろありましたけど、
この血を吸い出すシーンが一番印象的でした。
「必ず助けてやるからな」と言いながら、血を吸い出していたのですが、力及ばず遊女は死んでしまい、
その後津川は「ここにいるとこういう惨めな人間の死に目にばかり合う」と言い放ったため、
女中たちから酷いと言われていましたが、これは津川の心の叫びだと思うんですよね。
津川も飄々としているようで、やはり医師なのです。
しかし手を尽くしても助けられないことも多く、あの言葉は自分の無力さへの失望感の裏返しだったのでしょう。
この津川を、元天てれ戦士の前田公輝が好演。
天てれ出身者の中では出世した方ですね。
