発売されないゲーム
- カテゴリ:ゲーム
- 2017/10/09 07:20:48
http://upup.bz/j/my07144XyaYtD4Tj82odBhY.jpg
アスキーで開発中という触れ込みの画像を再現
8ビットマイコン全盛期当時にアスキーで新作ゲームを開発中という記事があった。
サンプル画像は3D迷路?と騎士の画像だったけど、私が合成した画像とは似ても似つかぬような
ショボイ画面だったように思うが、当時は
「おっ、立体的な絵だなぁ」と驚いた。
雰囲気から画面切り替え式の迷宮の中をモンスターを倒しながら進んでいくRPGだろうと思われた。
それで雑誌アスキーは「このゲームに登場するモンスターのデザインを募集します」と大きく出た。
モンスターデザインを読者に応募してもらう事で話題作りというのは当時、斬新なアイデアだっただろう。
「ふーん、こういうゲームが出るんだぁ」と期待したが
例のごとく、開発中止になったのか音沙汰なし。
ゲームのデザインコンセプトは良かったのに、何で発売に漕ぎ着けられなかったのか。
MSXでもZAINソフトのシオンが未発売になるなど、マイコンの性能が足りずに発売中止という事は多々あった。
それだけにRPGのXANADUが発売された時はMSXユーザーは大喜び
したかと言うと、ゲームの異常な難しさにウンザリしていた事だろう。
昔のマイコンゲームは開発中なのに雑誌で広告を打つことが多く、開発が伸びて宣伝広告費が浪費される事は度々あった。
ちゃんと出来上がってから広告すれば良いのに、一ヶ月後には完成だから今から宣伝しようと、張り切ってやると
開発が伸びて半年後に発売なんて事はザラだった。
最近でもアドベンチャーゲーム Cross Days が何度となく発売延期になるなど、開発状況を無視してスケジュールを
作るゲーム会社の体質が見て取れる。
パソコン系ゲーム会社は零細企業だから1日でも早く発売して開発費を回収する必要があるのだろうが
度々発売延期を繰り返すことで客はゲーム購入意欲を失っていくものだ。
いや、しかし普通のオフラインゲームなら高くても1万円以内で買えるのだから昔のゲームは経済的だった。
昨今のオンラインゲームは課金額が数万円いくのは当たり前で、百万円以上課金したと豪語するプレイヤー
まで居るのだから何でそこまで無駄遣いするのだろうと、他人事ながら心配になる。
課金するだけしてレベル上げまくっても、サーバートラブル等でサービス終了にでもなれば、
それ以上遊べないのだからオンラインゲームほどいい加減なものはない。
これがオフラインゲームなら10年経っても機材さえあれば好きなように遊べるのだがなぁ。
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http://msx.jpn.org/tagoo/konseki/199304MSXFANP106.jpg
MSX版 シムシティ発売中止の記事
この当時、スーパーファミコンでシムシティ遊べてたっけ? という時代だった。
MSXユーザーの多くが「シムシティがMSXで遊べたらエーナー」ぐらいに思っていただろう。
MSXは表示能力がショボイ上にメモリも窮屈だった。
MSX版 シムシティ自体がROMカセット、フロッピーのどちらで売り出されるのかすら不明だった。
ROMなら32~64キロバイト。
フロッピーならマイコン本体の少ないメモリ32~64キロバイトに入る大きさにする必要がある。
32~64キロバイトと言ってもフロッピー制御エリア等で結構容量が削られるのでゲームプログラムが使える領域は狭い。
それで当時は画像表示用V-RAM領域にプログラムの一部を格納すると言った裏技も使われたりした。
いずれにせよMSXの性能がショボすぎてシムシティはMSXで動かせなかった訳だ。
銀河英雄伝説というシミュレーションゲームがMSX2で発売された時などは
プレイヤー操作フェーズ、敵操作フェーズ、実行戦闘フェーズで3段階にモードを切り替えながらゲームが進行した。
ここで問題なのはメモリが足りないので各フェーズの切り替え時、プログラムの読み込みが長時間発生するということ。
このためプレイヤーは1ターン進めるために数分間フロッピーの読み込みを待たねばならなかった。
それだけメモリが少なかったのだろう。
そうやってMSX、MSX2は性能不足を理由?にゲーム開発競争から取り残されていく。
安価だから性能が悪くても文句言うなという訳だが、利用者にすれば希望の扉を閉ざされたようなもので
末期のMSXユーザーは陰鬱な日々を送っていたと思われる。
例えば拡張子JPGの画像をMSX2で表示しようとすると、これはもう凄い時間がかかるのだ。
JPGの圧縮されたデータを画面に表示できるように解読しながら表示するのだけどMSX2の性能不足か、とにかく遅かった。
一応MSX規格はゲーム関連のハードウェア機能を備えてはいたが、処理速度がとてつもなく遅かったような気がする。
普通のシューティングゲームやアクションゲームなら何とか表示できてはいたが
アドベンチャーゲームやシミュレーションゲームとなると、性能不足が露見するのだから安物はやっぱり駄目だなぁ。
下手くそは参加出来ないわけで