SCP紹介3&⑨周年と言えば 続き
- カテゴリ:パソコン/インターネット
- 2017/10/04 12:49:02
※注意 このブログは SCP紹介3&⑨周年と言えばhttp://www.nicotto.jp/blog/detail?user_id=668662&aid=64927737の続きなのでそちらを読んでからこのブログを閲覧してください、ってもう10月じゃねーか!
昨日Pコインで1度に育てられる食物を倍にしてタルトイベントに間に合わせて限定アイテムを何とかゲットしたReカズジャックです。では前回の続きの補遺の紹介をします。
予測が一切不可能だ。分かっているのは9という数字だけで、それが一体どの事象にどのような形で適用されるのか、適用された事象が発生したとして、我々がそれを感知し得るかどうか。 ―████博士
奴は 9度 の食事をし、日に 9時間 眠り、 9回 くしゃみをし、 9本 の歯を歯ブラシで一日に 9回 磨く。奴は9で構成されているが、奴がそうあるために世界はどれだけの犠牲をこれまで払い、これから払い続けるのだろうか?
財団の規則は大きく歪められ、我々がそれに対応するにあたって損失した金額は 9億円 だ。あらゆる事象が奴によって9へと導かれるのだ。
しかし、手はあるはずなのだ。奴は完全に全てが9によって構成されている訳では無い。少なくとも奴は「9人目の死者」では無い。必ず限界があるはずだ。
この性質に我々が何らかの矛盾を叩き付け、SCP-999-JPの性質がそれを許容すれば、もしかしたら奴の暴走を止められるのかもしれない。─████ ███████実験主任
その時こそ、最も致命的な現実改変が発生する時だ。今、世界すべてがSCP-999-JPによる改変から脱したならば、そこに何が残るのかは予測不可能だ。
現在SCP-999-JPは大人しく収容施設内にいてくれている。これだけで、我々は奇跡的な成功を収めているのかもしれない。SCP-999-JPが「ここにいる」という事実が、SCP-999-JPが現在はいわゆる安定状態に入っている事の証拠と言えるだろう。 ─███博士
SCP-999-JPによる改変は、財団が確認してるだけで9件のみとはいえすでに一般社会に及んでいます。
確かに実験主任の言うとおり、このSCPの改変効果は万能ではなく、範囲は広大、改変は強制的とはいえ、限界が存在しています。
まつわる事象を9に帰結させるとはいえ、オブジェクト自身は9以外の数字を含んでいるため、突破するとすればそこに手がかりがある。
しかし、全ての改変が消えてしまったら、一般社会には何が起きるのでしょうか?
改変された事象のもとで回っている社会がその影響を失ったら、ほぼ間違いなく混乱が発生すると思います。その為
迂闊なことが出来ない。でも財団内部に影響が収まっているだけマシですよね。
しかしだからって、このままSCP-999-JPのもたらす影響を放置して良いことではなく、
これに対して
神山政蔵という博士が
真っ向から異を唱え
対抗を試みました。そのことについて記された補遺2について説明します。
補遺2
神山博士は、サイト-9999ヘの監察代行に任命されたことによる権限を以て、ある声明を出しました。
サイト-9999の職員による、SCP-999-JPへの対応には著しい欠陥が生じているという。
SCP-999-JPによる改変には、
未来に発生する事象の固定化、あるいは予知をする効果もありました。
SCP-999-JPは自身に関係する全ての物事を9に帰結させますが、それは何も、数字や回数を9にする、というだけではないのです。
例えば、SCP-999-JPがペンを落とした時に
現実改変の発動によって、そのペンは9回落とされることが確定します。
しかし9という数字が適用されるのは、このペンであり、
落とされたのが最初の1回なら、あと8回落とされる事が確定し
、
逆に落とされたのが最後の1回なら、既に8回落とされた事が確定します。
そもそもこの改変が発生するのは、ペンを落としたからなのでしょうか?
それともこの改変によってペンを9回落とすことが確定したから落としたのではないのでしょうか?
それ以前に、9という数字は何に対して適用されたは、
ペンが落ちることでしょうか?
それともペンが落ちて壊れたことでしょうか?
それは財団職員にもSCP-999-JP自身にも判断できません。
それがわかるのは、全てが終わってからなのですから。
サイト-9999の職員たちは、職務の関係上SCP-999-JPの一部として認識される。つまり、彼の起こす現実改変には否応なしに巻き込まれることになります。
だからこそ、彼らはこの現実改変を恐れています。少しでもミスを犯せば、それは何度も繰り返される。そうでなくとも、9度の恐るべき未来が待っているかもしれない上にこれには終わりが見えなからです。
SCP-999-JPは自分が9であるために世界を9にします。それは止めようがありません。SCP-999-JPが現状を維持しているという事は、現在彼は「比較的望ましい形での9」なのでしょう。だからこそ、職員たちは何かを為す事すら恐れています。どんな事でも、カオス理論的なごく僅かの影響であっても、SCP-999-JPの9に影響を与える事は、即座に世界全体の修正に繋がりかねません。─神山 政蔵博士
SCP-999-JPはその脅威をどうにか取り除かねばならないタイプのオブジェクトですが、割り当てられた研究チームはたったの9人しかいない為これでは進むものも進まない。
この事態を憂慮し正式に得た権限を以てサイト-9999に人事再編命令を下しました。
これはSCP-999-JPへの宣戦布告でもありました。危うい現状に安寧するのではなく何としてもこの脅威を取り除く、という。
その結果、
人事再編命令が下されてから9日後、
命令を下した神山博士は99-XXナンバーの乗用車に撥ねられて事故死、命令を受けたサイト-9999の人事部長は強盗犯に襲われ胸を9回刺されたことで死亡。
SCP-999-JPが、自身を9にするために、9を破壊しようとする要素を、9を以て排除してしまったのです。
それだけではなく。
本来、9で始まるナンバーは大特、大型特殊自動車に与えられる番号ですが、事故に先立って乗用車にも99ナンバーを割り当てる内容を含んだ政治的決議が発生していました。
人事部長を殺害した強盗犯についても、本人とその親族、それらの知人、さらにその知人に対する記憶改変と過去改変が発生。
このように改変に辻褄を合わせるため、あまりにも多くの物事をさらに改変してしまったのです。
SCP-999-JPの真の恐ろしさは、自身や周り、そして世界を9にすることですが、
何を以て9と認識しているのか、それに対してどうすれば9でなくなると認識されるのか、
その基準が全くわからないことです。
しかも自身が意識的にそうしているわけではなく、勝手にそうなっているので彼をどうにかしても止められる保証がないし、それ以前にどうにか出来る手立てがない。
続きは次のブログで