Nicotto Town



施設見学


息子と車で20分ほど離れた施設の見学へ行って来ました。
就労継続B型と生活介護を行っている多機能型支援施設です。

コンビニの建物を改築して使用している為、それほど広さはありませんが
B型と生活介護班はパーテーションで仕切られていたり、小さくクラシック(?)の曲が
流れていたり…部屋の中もステキに…でも、過剰な飾りではない程度に
飾られていたりと、今まで見学してきた施設に比べ『ザ・施設』といった雰囲気は
あまり感じられず良い雰囲気でした。

利用者さんによっては好き嫌いがわかれるかもしれませんが
施設長さんはアロマの知識もあるようで、アロマを焚くこともあるとか。
この情報は他の方から伺ったもので施設長ご本人から聞いた訳ではありませんが…。
どんな感じなのかなと思っていましたが、今日は焚いてなかったような気がします。

10時30分のお約束で施設に伺いました。
午前中の見学ならその頃が一番適しているということでしたので。
その時は総勢16~18名ほどの利用者さんが作業をしてらして
職員さんは説明をして下さった施設長を含め6名いらっしゃいました。
常時このくのくらいの職員さんがいらしてくれるようなら十分手は足りると思います。

生活介護班の方は息子も一時期好んで取り組んでいた『点結び』というものに
取り組んでいらっしゃる方や、幼児向けの知育教材をコピーしたような
ひらがなを書き込んでいくようなものをしてらっしゃる方など利用者さんに合った
取り組みをさせているようでした。
利用者さんが取り組めるもの、その方に合ったお仕事を用意して
過ごせるようにしているという印象も受けました。

就労継続B型の方々は事務用の封筒を入れるビニール袋にラベルを張っていたり
小さな部品のような物を袋詰めして、口の部分をホチキスで留めている方が
いらっしゃいました。


施設長さんご自身も自閉症のお子さんを育てるお母さんだそうで
同じ施設内でお子さんも過ごしていると。
説明を受けている間に休憩時間になり何人かの方が自販機で
飲み物を買ってらっしゃいました。
一人で買うのが難しい方には職員さんが付いて買ってました。

ある利用者さんが私達に向かって
「美女と野獣をしていますか?」と聞いてこられて劇中で歌われる英語の歌を
歌い始めました。
途端に耳塞ぎをして俯いて体を縮める息子。
それを察知した施設長さんが利用者さんに声をかけ作業スペースへ
促して下さいました。

施設内に1時間ほどいましたが、利用者さんの声で気になったのは
歌の他に1度だけ奇声がしたときのみでした。
息子にも確認しましたが「静かだった…」と言っていました。
(英語の歌で耳塞ぎはしましたが^^;)

利用者さんが作業しやすいように『ジグ※』を作成して使用させたりと
工夫も見られました。
(どのようなジグを使用させるかを職員さんが考え、作成するそうです)


施設利用の為の送迎も行っていて自宅まで来て下さるそうです。
現在、私達が住む市内からも8名ほどの方が利用されていて
送迎希望の場合、現段では空きがあるそうです。

施設長ご自身が障がい者の親であることで、施設側として出来る配慮というのが
他の施設よりもあるように感じました。
例えば休憩時の水分補給に使うコップに関してですが、各人が施設に常備し
それらを職員の方が週に3回ほど消毒して下さることで、毎日持ち帰り洗って
通所時に持たせるという、単純ではあるけれども面倒なお仕事から
1つ解放されます^^;

息子は服用の為に毎日コップを持って通所しています。
布製の巾着袋に入れて持たせますから、帰宅後は声がけしリュックから出させます。
巾着袋は洗濯カゴへ入れ、コップは流しに置きます。
大した用事ではありませんが、声がけしないと出し忘れてしまうことが多いので
私自身はこの作業を煩わしく思いながらやっています。

学校を卒業したのだから、こういった作業はない方が親御さんも楽なんじゃないか…。
そんな思いがあっての取り組みのようです。


今日の見学で感じたこと…。
今の施設よりは落ち着けるだろうな、と。
施設を替えるにしても替えないにしても、出来るだけ短期間で決めたいと思います。
とは言え、見学先の施設は1か所じゃない方が良いと思うので
他の施設の情報も得て、出来るだけ早い段階で出向いてみたいと思っています。

ただ、今後のことを考えると自宅からの距離や送迎の有無も施設選びの条件に
入れておきたいと思っています。



※ ジグとは
  知的障害のある方の作業や生活面をよりスムーズにするために使うのが治具です。
  ジグと書いたりもしますが、これらがあることで作業できることが増えたり
  やりやすくなったりします。

  例えば、数が数えられなくても治具(ジグ)を使うことで指定された数のものを
  そろえることができるといったことがあります。

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2017/09/27 09:36
> トシraudさん

私自身は自閉症の息子を育てる親ですが、まだまだま~だ知らない知識が
たくさんあります^^;
勉強されている熱心な親御さんや様々な思いを形にされていく姿に
感謝と感心な気持ちでおります。

行動を起すと新しい情報や新たな事が目に入ってきますから、息子だけでなく自分にも
プラスになりますし、新しい引き出し(情報が入る)が出来たような気もします^^
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2017/09/26 22:40
 私は自閉症のお子さんや親御さんのお話しを伺うのがニコッとだけなので、先日からしのみぃさん仰ってるコップとか歌とか、ほんの細かな気遣いのこと、教えていただいて、現状でなにか焼くに立つとかそういうことではないけれど、とても、目からウロコなんていいますが、そんな新しい知識を与えていただけるのがすごく嬉しい(これも正確じゃないかも?)感じます。
 よかれと・・・なんてのが許されないシビアさ、それをしている事業者さん、すごいなと。
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2017/09/26 13:02
> さゆたまさん

自閉症の方は作業と作業の合間の休憩時間に何もやることがないと
どうしたら良いのかがわからなくなってしまう…というご自身の経験から(?)
休憩時間にする物の用意(または考え?)もあると、これまた自閉症協会の方から
お聞きしました。

そう言えば、休憩時間に何かしら怒ってしまう事ってあったなぁ(特学のクラスでのこと)
と思い出しました。

そうなの…。
叩かれた時などに息子の携帯に連絡して「僕が守るから…」ということを言ってくれたとか。
最終的には息子次第なんですが、昨日の施設の事は気に入った様子でした。
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2017/09/26 12:57
> ♪はなとり♪さん

見学させていただいた施設は立ち上げて2年半になるそうです。
『自閉症に特化した施設を作りたい』との思いで作ったって言っていたと
自閉症協会の支部会長さんには聞いています。
自閉症の息子さんを育ててきた母親でもある施設長さんだからの思いが
あるのだろうなと思いました。
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2017/09/26 12:44
何だか、良さそうな気がします(^^)
個人的には、小規模が好きな私です。
新しい所は、チャレンジしてくれる事が多いかな。
もちろん、他も見るべきだと思いますし
何より息子さんがどうか、ですよね。
仲良しさんが、いらっしゃったのではなかったでしたっけ。
ファイトです。しのみぃさん。
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2017/09/25 22:32
できる限り色々な施設を見て回りたいですよね・・・
でも、子連れで回るには限度がありますから、事前に
自宅に居ながらにしてだいたいの情報が閲覧できる
ようなページがあればすごく助かりますよね。
(ホテルの比較サイト「トリバゴ」、のような・・・)
落ち着いて作業ができる施設が見つかるといいですね。



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