Nicotto Town


今年は感想を書く訓練なのだ


三輪の山里(練習)

毛の国の毛とは、五穀豊穣の穀であり、二毛作とは、二種の穀物栽培を表す。
この国は後に「上毛国」と「下毛国」とに分かれた。
「上毛国」は、時代を下ると「上野国」と名を改め、大国とされた。

この国の中央部には、二つの山がそびえ、東を赤城、西を榛名と呼んだ。
榛名山麓には、古い時代に朝鮮半島から馬と馬具と、それぞれを生産する技術がもたらされていた。

武士の時代になると、これらの馬を操り武具を携えて、戦場に出る侍が誕生した。
いわゆる坂東武者である。

関東の戦国時代は、この地方を室町幕府から、独立して治める鎌倉公方と、
それを補佐するはずの、関東管領との間で起こった戦に始まる。

天文7年、戦乱を逃れるようにして、上野国へやって来た少年があった。
名を「文吾丸」と言った。

「あの山は何と呼ばれるのですか?」

海辺で育った幼子は、初めて見る山の景色に、目を丸めていた。

「はんな山、中央よりやや右手の尖った嶺は、黒髪山と言うのじゃ」

男は続けて語った。

「あの山の中腹に箕輪城はある、だがその前に、平井へ上がらねばならぬ」

烏川を船で遡上してきた一行は、合流地点を西の鏑の支流へと向けた。
さらに、川とつながる水堀に入り、船着き場を降りるとそこは木部城内であった。

「長旅お疲れであろう、ささこちらへ上がられよ」

一行をむかえたこの主は、関東管領上杉家の重臣、木部駿河守範次と言う。

離れに通された一行は、旅の疲れを流し、くつろいでいた。

「道中大変だったようじゃが、御子の無事を見てほっとしたわ」

「はは、で大膳亮殿、殿はいずこへ」

「平井にて、御子と左京亮を待ちかねておる」

こうして夜が明けると、長野家家老の下田大膳亮を先頭に、一行は鎌倉街道上道を平井へ向けて下って行った。


ちょいと文章が堅かったかもしれん。
練習だから気軽にこの子の行く末を語ってみよう。

つづく  (多分つづかない、しかし300コイン欲しい)




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