『線路は続くよ』
- カテゴリ:30代以上
- 2017/09/03 05:26:03
# 少年の夏
「もう。ここには来られないと思うんだ」
街を見下ろす、丘に立つ小さな無人駅
夏の終わり
影が、加速度を付けて長くなる季節
駅前に広がる草原の真ん中に座っていた少年が、草を払いながら立ち上がる
少年のまわりには、小さな光が飛び回っている
妖精・・・だろうか
「学習塾に行くことになったんだ」
夕日を見つめながら、少年が言う
「塾って何だ?」
「勉強をするところだよ」
「勉強って何かしら」
「国語、算数、理科・・・いろんな事を覚えるのさ」
「ふうん。それは楽しいことなの?」
「楽しいものでは、ないよ」
「楽しくないことをなぜやるんだ?」
「僕も、来年は六年生だからね。遊んでばかりはいられない」
(それに・・嫌なことばかりじゃないしね)
夕日に照らされてか、ちょっと赤くなった顔で、少年が言う
「お前も、大人になっちまうんだな」
そんな少年を見つめながら、小さな光達が言う
「やっぱりここにいた」
背後からかかる、可愛らしい声に振り返る少年
小さな光達が、さっと、草の陰に隠れる
草原を横切る道
ひとりの少女が、夕日に照らされて立っていた
「待ち合わせ場所にいないんだもの、探しちゃったよ」
すねた声で少女が言う
「ご、ごめん。今行く」
少年は、慌てて少女に駆け寄る
「早く行かないと塾に送れちゃうよ」
小走りに駆け出す少女
「あ。待って・・・」
少年は、一度だけ丘を振り向き、(さよなら)夕日に光る、少女の後を追って走り出す
草原の上を舞う妖精たちが、夏の最後の光の中に消えていく
汽車は走り続ける
次は、どんな景色が待っているのだろう
つづく
(#^.^#)
そうなんだ~(笑
でも
女の子も、たいして変わらなかったりします
(#^.^#)
少年よ大志を抱け!
先ずは塾より始めよ。
実は・・・
少女の名前が「商事」なのです!
・・・
ごめん、嘘です(笑
直しておきました
のせる前に、一度確認したんだけどね
気付きませんでした
(#^.^#)
ご無沙汰しました~。
金曜の夜に夫といつものバトルで、毎回言われる…
心臓をえぐる様な酷い事を言われて…
顔も見るのも嫌になって…
この土日~夫の居座っていたリビングに近づけませんでした…
(私の使えるPCは、リビングにしか無いので…)
いつもの線路はつづくよシリーズ…
今回は、「塾編」ですね…w
ファンタジーな妖精さんと現実的な「塾」とのギャップが、笑う所かな?
最後の「少年は、慌てて…商事にかけよる。」…少女ですよね…?^^
単なる間違いか…まさか…私がちゃんと読んでるかのテストでは…w
などと…冗談は、ここまでにして…
きっと…お忙しいのに…書いてくださっているのね…
いつもありがとう^^