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シン・ドラマ汁


おんな城主 直虎 感想文

おんな城主 直虎 第33回「嫌われ政次の一生」
NHK 日曜夜8時~
▼近藤の罠
前回の感想の終わりの方で、開門した政次に矢が射掛けられたと書きましたが、
実は射掛けられたのは徳川方の近藤たちの方で、その反撃を政次たちが受けそうになったのが本当でした。
弓を射た兵を中野が追いかけ、ついに1人を追い詰め、その男が近藤の家臣であることに気づきますが、
捕まえる前に自害されてしまい、真相は闇の中になってしまいました。
政次は家族や家来を連れ、隠れ里に逃げ込みます。
しかし政次をかばい、門の外で仁王立ちしていた直虎は、徳川方に捕らえられてしまいます。
直虎は飽くまで襲撃したのは井伊家の者でも小野家の者でもないと主張しますが、
実は首謀者である近藤は、政次を犯人に仕立て上げたい様子。
何故直虎ではなく政次かというと、恐らく最後に城を守っていた人物であり、城を我が物にするには、
取り潰された井伊家の元当主で尼僧である直虎よりも、適当であると考えたからでしょう。
しかも折悪しく武田から、駿府を落としたので掛川を頼むという文が来て、近藤の兵力に頼らざるを得ない家康は、
身内に犯人がいると感じつつも、追及せずに成り行きに任すことにしたのです。
家康は牢に入れられた直虎の元にこっそりやってきて、無言のまま土下座して詫びました。
その姿を見た直虎は、ますます不安に陥るのでした。

▼最後の夜
直虎を釈放するよう頼みに来た南渓に、城を預かった近藤は、裏切り者の政次を連れてくれば
解放してやると言い、頑として言うことを聞かない直虎の説得に当たらせます。
しかし近藤の手前、南渓が本当のことを言うはずもなく、隙を見て直虎に密書を渡します。
その密書には、夜に龍雲丸が助けに来ると書いてありました。
南渓は、ほとぼりが冷めるまで、直虎も政次も隠れていればいいと考えていたのです。
一方隠れ里に政次が到着し、束の間の静かな時間を過ごします。
なつの膝枕で寛いでいる時、なつの袖から白い碁石が出てきます。
なつは政次の目を覆い、今は考えないでと言うのです。
しばらくして政次は隠れ里を出て行き、例の井戸に祈りを捧げました。
そしてその夜、直虎の前にボコボコにされた政次が連れてこられました。
どうも政次が近藤の寝首を掻きに、寝所に侵入したらしいのです。
何故こんなことをと問う直虎に、もう少しだったのにと毒吐く政次。
約束通り政次と引き換えに解放された直虎は、龍潭寺に戻り、政次奪還計画を立てます。
しかし龍雲丸が政次の囚われている牢に忍び込みますが、政次は救助を拒否したのです。
井伊家を守るのが小野家の本懐であると言うのです。
それを聞いて、自分で助けに行こうとする直虎を、「あいつの言う井伊家ってのはあんたなんだ!」と
龍雲丸が止め、政次から預かった白い碁石を渡しました。
その夜、まんじりともせず碁石を見ながら考えた直虎は、ある決意を固めるのです。

▼白黒をつけむと君をひとり待つ 天伝ふ日ぞ楽しからずや
翌朝、南渓が磔になる政次に引導を渡すために城に行くと言うので、直虎もついていくことにします。
政次は牢を追い立てられ、怪我した足を引きずりよろよろと刑場に向かい、十字架に縛り付けられました。
刑場に臨む直虎の毅然とした視線を見た政次は、彼女が何か悟ったことを感じ取ります。
そしていざ刑が執行されそうになると、直虎は近くの兵が持っていた槍を奪い取り、
正面から政次の胸に突き刺したのです!
そして「よくも今まで騙してくれたな」と、政次に恨みをぶつける真似をしました。
もう息も絶え絶えの政次ですが、恐らく心の中では「そうきたか!では俺はこう出るぞ」とでも
思ったのではないかと思います。
「女に頼っている家には未来などない、地獄から見届け…」と言いつつ、絶命しました。
最期の最後まで、奸臣を演じきったのです。
この壮絶なシーン、もう涙なしには見られないというか、私は元々涙もろくて、
結構ドラマを見ながら泣いたりするのですが、ちょっと泣きすぎて嗚咽が出てしまいましたよ。
大河らしくないとか、面白くない回もあったりしましたが、大河でここまで感動できるのは久々でした。
ちなみに上記の短歌は政次の辞世です。
恋の歌という声もありますが、私は男女の仲に留まらず、魂で結びついた人と人の間柄を歌った歌だと思いますね。
直虎と政次の関係は、恋人とか親友とかいう簡単な言葉では、片付けられないようなものだったのではないでしょうか。
このシーンの後、すぐに梅雀のナレーションで「つづく」とあったのですが、
何とも言えない悲しさ、潔さ、深刻さをたった3文字のセリフで表現していて、やっぱすげえと思いました。

▼隠し港の龍雲丸
次回は徳川方の手が、気賀にまで及ぶというお話と、まさに政次ロスとなってしまった直虎のお話ですね。
ちなみにサブタイの元ネタは日本が誇る大監督・黒澤明の「隠し砦の三悪人」で間違いないでしょう。
「隠し」しか合ってないんですけどねw
サブタイといえば、今回のサブタイ「嫌われ政次の一生」なんですが、よく考えたら政次を演じているのは高橋一生…!
これは偶然なんですかね、どうですかね。

アバター
2017/08/21 23:38
政次は本当は結婚していて子供がいたんですよね。
なるべく史実を調べないようにしてきましたが、今回政次が退場したので、
ウィキペディアで政次(小野道好)の項を読んだのです。
まぁこの時代、いい年した一家の長が、娶らないなどありえないことなので、
そうでないかなと思っていたので、意外性はなかったですが。
確かにこの大河、女性視点と言うか、ちょっと大人向けの女性誌に
連載されてそうな歴史コミックといった感じだなぁと、私も思ってました。
今回とてもよかったですが、大河らしいかといえばそうとは言えず、
粗も多いのが残念ですよね。
アバター
2017/08/21 23:09
おこんばんわ~!^^

今回の直虎が政次をさすシーンには、驚きました。
こんなラブシーンは、なかなかないです。(´・ω・`)
史実では、政次は結婚していて、その子供も処刑されたとのことらしいですが。

おとわいちずに生きた「政次」が、そのおとわに刺し貫かれ、こときれるなど。
これから彼女の背負う業を思って、TVをみながら、ちょっとしばらく動けなかったです。
スイーツ大河だなぁと思ってましたけど……。

女性が脚本を書くと、こんなカンジなのかなぁ、とか。
あとから考えてました。
……とちゅうだれてたけど、見続けてて、よかったと思った回でありましたです。^^



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