Nicotto Town


ボーヤのブログは、一日にして成らず ^o^;


ヤンキーに絡まれた! 2017 (最終回)



「そ、そんなこと言わずに、ずっと仲良く いようよぅ」
「ふん、俺らの仲もこれまでだ。 お前は、大学の友達と楽しく過ごせ!」

「ば、バラキ君…」
「わかったら、とっとと出て行け!」

「そ、そんなこと言わないでよー」
「お前が出て行かねぇなら、俺が出て行・・・ 何だ?」

「え? なあに?」
「お前の後ろ! 何だよ、その迷彩服の3人は!」

「あ、ほんとだ」
「やい! 勝手に入って来てんじゃねぇぞ!」

「え? ちょ、じ、銃を、も、持ってるけど。 も、もしかして、て、テロリスト?」
「んなわけねぇだろ! やい、その銃を・・・ ば、ばか、こっちに向けるな!」

「あわわ、う、撃たれるー」
「セイジ!伏せろ!」

パン、パン、パーン!



「・・・」
「お、おい、セイジ! しっかりしろ!」

「・・・」
「大丈夫だ、血は出てねぇぞ!」

「・・・」
「あれ? 何だよこれ・・・、紙ふぶき?」

「・・・」
「って、ことは、さっきのは、銃の形をした パーティー用のクラッカーだったのか?」

♪ハピィ ハピィ ハピィ ハ~ピ ハピィ バースデー

「・・・」
「な、何だよ! 迷彩服 野郎、急に踊り出して!」

「♪はじ から はじ は~じけろ 死ぬ気で 」
「な、何だよ! セイジまで踊り出して! 」

♪ハピィ ハピィ ハピィ ハ~ピ ハピィ バ~スデー エ~!

「バラキ君! 誕生日 おめでとう~!」
「はぁ? なんなんだよ?」

「僕たちからの サプライズのプレゼントだよ!」
「もっとよう、穏やかなプレゼントを 思いつかなかったのかよ!」

「そして、この 迷彩服を着ている人たちは、僕の大学の友達でーす!」
「あ、そうだったのか? これはこれは、初めまして 」

「バラキ君の武勇伝を語って聞かせたら、みんな すっかりファンになっちゃってね」
「あ、そうなのか? なんなら、このあと 握手会を開催してやってもいいぞ」

「今日の このサプライズも、みんなで計画したんだよ!」
「何だよ、寄ってたかって、俺をだまそうとしやがって!」

「ち、違うよ。 だまそうとしたんじゃなくて、サプライズだよ、サプライズ!」
「似たようなもんだろ!」

「まぁ、とにかく、サプライズ成功~! よしっ!」
「ふん、薄々 気付いていたけどな」

「えー、うそー?」
「だって、お前、かなり棒読みだったぞ」

「あちゃー。来年こそは、もっと上手にだまさなきゃ!」
「聞こえねぇように言えよ!」

「バラキ君が寝てる間、迷彩服のみんなには、他の部屋で待機してもらってたんだけどね 」
「あ、そうだったのか、待たせちまって悪かったな」

「突入してもらうタイミングが 意外に難しくて 」
「あぁ、それをメールで こそこそやりとりしてたのか」

「うん、そうなの。 あ、起きたよ! あ、ダメだ、寝ちゃった! とかw」
「何だよ、それならそうと言ってくれれば、起きて待っててやったのに!」

「それじゃ、サプライズにならないでしょ?」
「聞かされてても、それはそれで、ワクワクして いいんじゃねぇか?」


「はい、ここで、またしても サプライズがありまーす!」
「もう、いいよ!」

「なななんと、このカラオケ屋さんの店長さんから、デコレーションケーキの差し入れでーす!」
「な、何だよそれ!豪華すぎるだろ! あ、店長さん、お気遣いいただき ありがとうございます」

「バラキ君の武勇伝を語って聞かせたら、店長さんも すっかりファンになっちゃって!」
「おい、こら! 誰彼かまわず、語って聞かせてんじゃねぇ!」

「いいじゃん、かっこいいんだから!」
「俺の武勇伝の3割は嘘なのによ」

「え? 嘘なの?」
「嘘じゃねぇよ!」


「じゃあさ、みんな そろったところで、乾杯しようよ!」
「おう、そりゃいいな。 全員のコップはあるか? よし」

「ええ、本日はお忙しい中、お日柄もよく、バラキ君の誕生日会にお集まりいただきまして、」
「堅苦しいぞ!」

「では、乾杯の音頭を、店長さんお願いします」
「何でだよ! 店長さんは忙しいんだから、お前がやれよ!お前が!」

「ご指名をいただきました、セイジです。 では、乾杯の音頭をとらせていただきます。 バラキ君の19歳の誕生日を祝しまして、」
「かんぱーい!」

「あ、ちょっと、バラキ君! 僕が言う前に言っちゃわないでよ!」
「今日は、俺のために集まってくれて どうもありがとう! 最後まで楽しんでいってくれよ! じゃあ、朝まで盛り上がっていこうゼ~!」

「ねぇ、ねぇ、バラキ君! このケーキおいしいよ!」
「やい、こら! なんで勝手に食い始めてるんだよ!」

「だって、すっごくおいしそうだったんだもの!」
「まぁ、たしかにそうだけど、 あっ、うめぇ!」

「みんなも 食べてみて! おいしいよ 」
「・・・」

「・・・」
「・・・」

「バラキ君、食べてるときは 静かだね」
「・・・」

「ねぇ、バラキ君? せっかくカラオケに来たんだからさ、何か歌おうよ!」
「おう、そうだな。 目も覚めたことだし、歌いまくるか!」

「何を歌う?
「そうだな。。」

「和田アキ子は、どう?」
「何でだよ!」

「じゃあ、」
「おい、迷彩服諸君も 何か歌えよ!」

「あ、そうだね。 3人いるからさ、人数をいかした歌を歌うのはどう?」
「お、それいいな。 じゃあ、EXILEはどうだ? チュー・チュー・トレインとかよ」

チュー・チュー・トレイン って、縦に並んで ロールダンスする、あの曲のこと?
「おう、銃を持って 迷彩服でそれやったら、怪しげで いいんじゃねぇか?」

「面白そうだけど、それには 人数が足りなくない?」
「あ、やっぱダメかw 一瞬、そんな考えも よぎったけど 」

「あ、じゃあさ、僕とバラキ君と、あと 店長さんにも混ざってもらって 6人でやる?」
「お、それはいい考えだな。 って、なんで 店長さん、まだ居るんですか!」

「いいじゃん。 バラキ君のファンなんだから」
「仕事はどうするんだよ! 仕事は!」

「そんなのアルバイトに任せておいたら いいんじゃない?」
「いいのかよ、それで!」

「店長さんにだって、たまには息抜きさせてあげようよ。 年に一度の事なんだし 」
「おい、年に一度って、来年もまた ここでやるのかよ?」

「そ、それは言えないよ。 言っちゃったら、サプライズじゃなくなるもの」
「言ってるようなもんだよな?

「あ、そうだ! 僕の誕生日会もここで やろうよ! ねぇ?」
「よし! 俺は、歌う曲を 決めたぜ!」

「え! 何を歌うの?」
「まずは、この曲。 ブルーハーツの 『終わらない歌』!」

♪終わらない歌を歌おう クソッタレの世界のため
   終わらない歌を歌おう 全てのクズどものために
   終わらない歌を歌おう 僕や君や彼らのため
   終わらない歌を歌おう 明日には笑えるように~


  〔終〕 

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2017/07/12 23:46
友也さん
迷彩服で待機組、別室でカラオケ盛り上がっちゃって、突入が少し遅れましたw
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2017/07/09 22:48
迷彩服でサプライズ待機の絵が浮かびましたw
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2017/07/06 21:22
みん♪さん
バラキ君とセイジ君、喧嘩するほど仲がいいってことなんでしょうね ^^

高校を卒業したら なんとなく書きにくくなったので、今回 一旦 終という形にしましたが、
また書きたくなったら、すぐに復活します!
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2017/07/04 21:49
バラキ君とセイジ君、ほんと仲いいですね^^
ほんわかした気持ちになりました♪
終わらない歌を歌ってるのに〔終〕なんですね( *´艸`)
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2017/07/02 23:15
♪ハピィ ハピィ ハピィ ハ~ピ ハピィ バースデー

↑挿入曲は、湘南乃風の 『ハピバ』 です。



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