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シグキーリア


アラキの大冒険part4第1章 その④


   アラキの大冒険part4第1章 その④

  「なっ・・・なゼ俺がこんナ道具ニ負ケるんダ・・・!」
 あっけなく打ち倒されてしまい自分が放った
 技も効かず精神崩壊の悪霊シナンはそう叫んだ。
 「なぜダ・・・・・・なぜオれガあああぁぁぁァ!!」
 精神崩壊の悪霊シナンはそう叫んだ後、
 「まダおワらな」
 と言い残して消えた。
 彼が居た場所には結晶のような物が、
 落ちていた。
 僕が拾おうとその結晶に近づいた次の瞬間!!
 ・・・マダ・・・・・・オワラナイ!!
 「!?せ、切断結晶が・・・!?」
 と言うアノートの言葉に僕が振り返ると
 切断結晶が勝手にアノートの手から
 離れて精神崩壊の悪霊シナンの残していった
 結晶と一体化し肥大化した。
 「なんじゃこりゃあああああぁぁぁぁ!!?」
 とミルクが肥大化した切断結晶らしき物を
 見て素っ頓狂な声をあげる。
 「すっげぇ悪趣味なデザインだな!!」
 とシャドーが切断結晶らしき物を見て
 溜息まじりにそう言った。
 「いやそもそもデザインどうこうの話じゃないですから!!」
 とフュールがシャドーに鋭いツッコミを入れる。
 「切断結晶とシナンの体が・・・融合した・・・!?」
 結晶と融合した精神崩壊の悪霊シナンは、
 コノ結晶ハ・・・・・・ポケモンタチノ怒リノ塊ナンダロウ・・・?
 ダッタラコノ力ヲツカッテ世界中ノポケモン達ヲ
 怒リデ暴走サセテ世界ヲ破壊シテヤルヨ・・・!!
 と宣言する。
 「何だって!?」
 僕は驚愕して、
 「やめろ!!そんなことをして何になる!!」
 僕は結晶と融合した精神崩壊の悪霊シナンにそう言うと
 ・・・キサマハ俺ト同ジ人間ノクセニハムカウノカ・・・!!
 ニクイ・・・・・・
 憎イ憎イ憎イ憎イ憎イ憎イ憎イ憎イ憎イ憎イ憎イ憎イ
 憎イ憎イ憎イ憎イ憎イ憎イ憎イ憎イ憎イ憎イ憎イ憎イ
 憎イ憎イ憎イ憎イ憎イ憎イ憎イ憎イ憎イ憎イ憎イ憎イ
 憎イ憎イ憎イ憎イニクイニクイニクイニクイ!!!!!!!
 破壊スル・・・ナニモカモ・・・・・・!!
 俺ガコノ世界ノ生死ヲ定メル神ニナルノダアアアアァァァァ!!
 結晶と融合した精神崩壊の悪霊シナンはそう言うと
 赤黒い塊になり鳥ポケモンのような形をした
 見るからにおぞましい物体に変化する。
 キサマアアアァaァァァァa!!!
 さjkfへるtgqcsbrfたvtcうぇrbn
 あxndぶういgjぬmきtきdじgれrjf
 あskうdぇjいgわtでhちゅrhさgでf
 鳥ポケモンのような形をした見るからに
 おぞましい物体に変化した精神崩壊の悪霊シナンは
 そう言葉にならない叫びを挙げて暴走を始める。
 「うわあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」
 刹那その場に眩い閃光が走る。
 僕は叫び声をあげた。
 「アラキと切断結晶が・・・・・・
 消えた・・・・・・!?」
 アノートが目を開けると僕とおぞましい物体に
 変化した精神崩壊の悪霊シナンは消えていた。
 「ま、まさか今の爆発で・・・・・・!?」
 とリーフが、そう言いかけて口をつぐむ。
 「ま・・・・・・まさか・・・・・・!!!」
 とアノートは、リーフのその言葉に
 目に涙を浮かべる。
 「いや、その心配はない。」
 突如聞き慣れた声がアノート達の
 頭の中に直接聞こえてくる。
 「こ、この声は・・・・・・マインド!?」
 とアノートは驚きながら辺りを見回す。
 「声はすれど姿は見えず・・・・・・。」
 とアイトもアノートと一緒に辺りを見回すが、
 アノート達の周辺に彼はいなかった。
 「そりゃそうさ。僕はここにはいない。
 時空の夢泉からその空間へ念を送っているんだ。」
 と言うとマインドは続けて、
 「どうやらあの切断結晶・・・・・・とんでもない
 凶器になるかもしれないね・・・・・・。」
 と言うマインドの言葉にクリームが、
 「凶器!?どうゆうことです!?」
 とマインドに問い掛けるとマインドは、
 「今からアラキ君の行方も含めてその話を
 します。冷静に聞いて下さい。」
 そう言ってマインドはその話を皆にしてた
 一方・・・、
 「・・・・・・うっ・・・・・・う~ん・・・・・・僕は・・・・・・
 どうなったんだ・・・・・・?」
 目を覚ました僕は一人で状況を整理する。
 「あの爆発に巻き込まれて・・・・・・それで・・・・・・。」
 僕は一人見知らぬ空間にいた。
 「・・・・・・こ・・・ここは・・・・・・どこだろう・・・。
 誰もいない・・・・・・。」
 僕が一人見知らぬ空間に立ち尽くしていると不意に、
 「・・・・・・さん・・・アラキ・・・・・・さん・・・・・・。」
 聞き覚えのある声が僕を呼ぶ。
 「聴こえ・・・・・・ますか・・・?」
 それは紛れもなく優しいシナンの声だった。
 「・・・・・・こ・・・このこえは・・・・・・!
 シナン!?でも君は・・・・・・。」
 僕が今し方の状況に口をつぐむ。
 「・・・・・・はい・・・。私は・・・・・・意識も体も主人に
 乗っ取られてしまいましたが・・・・・・主人が暴走して自我を
 失ったおかげで私の意識が貴方に届くようになりました。」
 とシナンが僕にそう告げる。
 「そうなんだ・・・・・・。
 で、ここは何処なの?」
 僕がシナンにそう問い掛けるとシナンは、
 「ここは・・・・・・切断結晶が創りだした切断結晶だけの
 異空間・・・・・・、「切断空間」です。名の通り
 どの空間にも接触しない封じられた空間・・・・・・。」
 とシナンが僕にそう説明すると続けて、
 「つまり貴方はこの空間に閉じ込められてしまったのです。
 そしてここから外に出ることも、外側からここに入る事も
 できません。」
 とシナンが僕にそう説明する。
 「じゃ、じゃあ僕は・・・・・・ここで永遠に・・・!?」
 と僕は最悪の事態を想像して顔を青くする。
 そんな僕にシナンは優しく、
 「・・・・・・一つだけここから脱出する方法があります。」
 と僕にそう言った。
 「そ、それは・・・!?」
 と僕がシナンにそう問い掛けるとシナンは、
 「切断結晶を破壊することです。」
 とシナンが僕にそう優しく言うと続けて、
 「切断結晶を破壊すれば・・・・・・その中心部が
 元々その魂のあった世界・・・即ち「人間界」に接触します。
 そこを潜れば人間界に脱出することが出来ます。」
 とシナンが僕にそう説明する。
 「で、でもそれじゃあこっちのポケモン界
 とは・・・・・・。」
 と僕はそこまで言うと押し黙った・・・。

           アラキの大冒険最終章に続く




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