Nicotto Town


シグキーリア


アラキの大冒険part3第5章 その④


   アラキの大冒険part3第5章 その④

  「落ちてないわよ!!まだ私33よ!?」
 とクリームはミトラルクに雷を落とす。
 「まあそんな事より、何で外に狂ったように
 ゴーストたちがいると思う?」
 とミトラルクは爽やかな笑顔でクリームを無視し、
 僕達に問い掛ける。
 「!?」
 ネルフは何かに気付いた様子で驚いていた。
 「みんなオレっちの料理を食いたがってるんだ。
 だから料理を作ってやったんだ。そしたら皆
 オレっちのいいなりさ。」
 とミトラルクは自慢気にそう言った。
 「なんだと!?」
 ネルフはそう言ってミトラルクを見る。
 「本当は外の奴らにお前らを始末させるはず
 だったが・・・、どうやらお前らの実力を見くびって
 いたようだな・・・。」
 とミトラルクはどこから取り出したのか
 いつしか彼の手には怪しく光る1本の中華包丁が
 しっかりと握られていた。
 「こうなったらオレっち自身が相手だ。
 まとめてゴーストたちのデットディナーに
 してやんよ!!」
 とミトラルクは中華包丁をしっかりと
 握りしめてそう言った。
 「こんなのミルクじゃない!!こうなったら
 母親の私があんたの目を覚まさせてあげるわ!!」
 とクリームは怒りに打ち震えながら
 ミトラルクを睨んでそう言った。
 「来いゴースト達!本日のメインディッシュだ!」
 そう言ってミトラルクは中華包丁で鍋の底を叩いて
 近くにいたゴースト達を呼び寄せる。
 「じっくり味わうといいよ!ぐふぐふぐふ・・・!」
 とミトラルクは気味の悪い笑い声をあげる。
 かくして僕達とミトラルクとのバトルが始まった!!
 まず僕達は中華包丁で鍋の底を叩く音を聞きつけて
 集まってきたゴースト達を先に倒しに掛かった。
 ゴースト達の技「妖しい光」のせいで混乱状態にが
 されたり、舌で舐められて麻痺状態にされた
 それ以外はさほど大きな障害にならずあっさりと
 ゴースト達を倒す事が出来たので次に
 ミトラルクを倒しにかかる。
 彼の技「料理」で回復と攻撃力上昇という
 追加効果に悩まされたが、それ以外は
 さほど大きな障害にならずこちらは、
 ゴースト達よりもあっさりと倒す事が出来た。
 こうしてミトラルクと僕達とのバトルは、
 僕達の圧勝で幕を閉じた。
 「オ、オレっちでも調理できないなんて・・・・・・。」
 とミトラルクは、そう言って手に持っていた調理道具を
 投げ出して、その場に座り込む。
 「・・・れ、霊力が遠ざかる・・・・・・。」
 とミトラルクが言ったその時、
 彼の背中から黒い靄が抜け出て空中に霧散する。
 「・・・ってアレ?お母さん!?それにリーフ君に
 ネルフさんまで何でこんな所に!?
 ってかこのボロボロなレストランどこ!?」
 背中から黒い靄が抜け出た彼は、
 スプリネの時と同じように不思議そうに
 辺りを見回して驚きながらそう言った。
 「ミルク!ミルクなのね!?」
 とクリームは彼に問い掛ける。
 「何言ってるのお母さん!あたりまえじゃない!
 まさか自分の息子の顔忘れたなんて
 言わないよね!?」
 とミルクはクリームの問い掛けに
 キョトンとしながらそう答えた。
 「よかった!ミルクが正気に戻ったわ!!」
 とクリームは笑顔でそう言った。
 「やっぱりミルク君も操られてたみたいだね・・・。」
 とリーフがそんなミルクの様子を見て言った。
 「操られてた?ボクが!?
 ・・・そういえば今まで何してたのか記憶に
 ないけど・・・・・・。」
 とミルクはリーフに言われた
 事にキョトンとしながらそう答えた。
 「まあとりあずはミルクも見つかったし正気に
 戻せたからよかったけど・・・、一体誰が何のために
 こんなことを・・・・・・。」
 とネルフはスプリネの時といい、今回のミルクの時といい
 謎が多い事に疑問を覚える。
 「クックック・・・・・・知りたいか?」
 その時、その場の誰の者でも無い声が
 そう言った。
 「こ、この声は・・・!」
 その声を聞いたアノートは、そう言って
 全身の毛を逆立てる。
 その時、その場に1匹のミカルゲが現れた。
 そのミカルゲを見てアノートは、
 「やっぱりあの時のミカルゲ!!」
 とそう言って全身の毛を逆立てる。
 「・・・もしかしてお前がスプリネが言ってた
 ソウルか?」
 とネルフはそのミカルゲの名を呼ぶと
 ソウルと呼ばれたミカルゲは、
 「・・・そうだ。」
 とネルフに短く答える。
 「最近ポケモンを攫っている主犯もお前だな!?」
 とネルフはソウルに怒りながら
 そう尋ねた・・・。

     アラキの大冒険part3第6章その①に続く




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