アラキの大冒険part3第3章 その②
- カテゴリ:小説/詩
- 2017/05/25 21:43:34
アラキの大冒険part3第3章 その②
「今が多発している連れ去り事件に出くわして
しまったらしい。それでフュールが犠牲に・・・。」
そう言ってネルフは続けて、
「で、その時は前ライトたちから話を聞いた
アラキって元人間を連れ攫おうとする奴らと
戦っていたらしい。」
とリーフに言った。
「今回の事件とは無関係の奴らだが、やはり危険
だからライトたちは留守番しててくれ。」
そうネルフは、ライト達2匹にすまなそうに言った。
「・・・・・・わかった。」
シャドーは、ネルフに素早く短く返事を返す。
「じゃあリーフ、準備が出来たら俺に話しかけて
くれ。そしたら出発しよう。」
そうネルフは、リーフを見ながら言った。
「わかった。」
リーフは、ネルフに素早く短く返事を返す。
「アノートさん・・・・・・フュール君・・・・・・
アラキ君・・・・・・皆大丈夫だといいけど・・・。」
そうライトが不意にぽつりと呟く。
「同じ元人間ってこともあって凄く心配なんだよ
なぁ・・・。無事だといいんだが・・・・・・。」
何時もは冷静沈着なシャドーが、
柄にも無いことを言う。
リーフは、いったん自室に戻り
身支度を整えてネルフの元に帰ってきた。
「準備できたのか?」
ネルフのその問いにリーフは、
いつでも出かける準備は整っている。
とネルフに言う。
「じゃあ出発しよう。俺が留守の間管理は
エンジェルがやってくれるから大丈夫だろう。」
そう言ってネルフ達2匹は、ギルドを後にする。
「・・・・・・行っちゃったね。」
ギルドに残されたライトがぽつりと呟く。
「だな。」
そう言ってシャドーが短く返事を返す。
「でも今アラキ君って何者かに追われて
るんでしょ?しかも1匹で逃げてて・・・。何か同じ
人間として放っておけなくて・・・・・・。」
そう言ってライトが同じ元人間の僕の身を按ずる。
「だな。もしあいつが1匹でそいつらに襲われ
ている状況にでもなっていたら・・・・・・。」
そう言ってシャドーが不安そうな顔をする。
そんな時ライトが、
「そうだ!だったら彼女に彼のサポートを
頼んでみたら!?」
とシャドーに提案する。
「え?でもあの子も元人間だろ?いいのか?
今の状況でそんなこと頼んで・・・・・・。」
そう言ってシャドーが不安そうな顔をする。
「もし彼女自身がそうゆう状況を嫌うなら断って
くれて構わないけど、一応頼んでみるだけ頼んで
みようよ。」
と不安そうな顔をするシャドーに言い寄る。
「きっとあの子も同じ元人間がそういう目に
遭っているって知ったら放っておけないだろうし、
アラキ君も仲間がいた方がいいでしょ?」
そう言ってライトは不安そうな顔をする
シャドーに言い寄る。
「・・・・・・・・・そうだな。とりあえず頼んでみるか。」
シャドーは、まいったなぁという顔をしながらそう言った。
「じゃあ連絡入れておくね!」
そうライトは、顔に満面の笑みを浮かべながら
シャドーにそう言った。
「じゃあミシタマシティに向かおう。南西にある
からとりあえずは出来るだけ南下するんだ。
あとこの街でもしっかり準備しとけよ。」
とネルフは、リーフにそう言った。
リーフ達は街の雑貨屋さんで消耗品を
買い足してから、ミシタマシティに向かった。
「何かやたらコンテナとかがあるね。」
サンシャインシティを出たリーフ達は、
貿易港のコンテナヤードらしき場所に
足を踏み入れる。
「ここは貿易港だからな。別の大陸から来た
品物とかがいっぱいおいてあるんだ。」
とネルフはリーフに続けて、
「だが夜は不良が屯っていたりするから普通の
ポケはあまり通らない場所でもあるがな。
とりあえずはさっさと突破してしまおうか。」
とネルフはリーフに注意を促す。
こうしてリーフ達はサンシャイン貿易港に
入っていった。
サンシャイン貿易港では、不良のワルビルや
ズルズキンの卑劣な攻撃に悩まされたり、
宝箱の中に入っていたマルマインに
自爆されたりと大変だったが、
何とかサンシャイン貿易港を抜け
リーフ達はサンシャイン臨海公園に着いた。
「・・・・・・何か静かだね。」
リーフは公園を見回してそう言った。
何時もは親子連れで賑わう臨海公園に
今日は誰も居なかった。
「例の事件を警戒して、外に子供を出さない様に
してるんだろうな。」
リーフ達はサンシャイン臨海公園を越え、
しあわせ灯台の前を通りミシタマ林街間道を通った。
「お待ちしておりました!
ネルフさん、リーフさん!」
ミシタマシティに着くと街の入口にいた
1匹のチラチーノがネルフ達2匹に話し掛けてきた。
「お待せいたしました。実は救助の依頼が
入ってきてしまいまして、先に明暗の森の洞窟に
行きたいんですが・・・。」
ネルフがミシタマシティの街の入口で待っていた
チラチーノに申し訳なさそうにそう言った。
「わかりました。それでは準備をして現場に
向かいましょう。」
こうしてネルフ達2匹に加えてミルクの母親である
チラチーノのクリームが参加したのだった・・・。
その③に続く