ある夜のこと、お風呂に入ろうと思ったら、激しいめまいの後、吐き気。
しばらくすると、血の気が引いて立っていられなくなり、床に寝そべってしまいました。

それから数日間。体調が優れず、一日中眠気があり、
何をする気もおきませんでした。
夫が家事を手伝ってくれたり、娘も自分のことを率先してくれたりして
嬉しかったのですが、同時に、情けなさにも襲われました。


冷蔵庫がガラガラでも、何を買ったらいいのか考えがまとまらず、
夕飯を作ろうと思ってもメニューが浮かんできません。
それでも、家族のため、なんとか最低限の家事は、しようと
がんばりました。

家族が留守の時間は、スポーツドリンクを飲んで、手近な物を口にし、
寝る。
何もする気がせず、このままずっとスカスカの時間が続いたらどうしようかと不安になりました。


そのうち、何もする気がしないのではなく、「寝ることをしたいのだ」と気がつきました。
そこで、潔く「寝ること」にしました。

横になると布団がしっくりと馴染み、直ぐに寝てしまい、
気がつくと2時間ほど経っていました。

夕方になっていたので、仕方なくキッチンに立ち、野菜を切り始めました。

すると「何も考えず野菜を切っていたい」
何を作るためとか、誰のためとか考えずと切り続けたくなりました。
実行は、しませんでしたが、何も考えずひとつことに没頭したかったようです。

えのきの石づきを切り、食べやすいように半分に切ろうとしましたが、その前に、ほんの1/4だけ残して冷蔵庫に戻そうとしていることに、ハッとしました。

私は、いつも明日のために何かを残している…。

私は、明日の準備で疲れている。

明日お弁当だから、前日に野菜の下ごしらえをしよう。

明日は、雨が降りそうだから、牛乳を買っておこう。

３日分の広告を見ながら、いつ何を買おう。

明日のお昼は、冷麺だから、蒸し鶏とタレを作って冷やしておかなければ。

…

明日慌てなくて済むように、前もって準備していたつもりが、

毎日毎日、明日の準備に追われて、結局ラクな気持ちで過ごせる日がなくなっていました。

今日のうちに、明日の準備をひとつしておいたら、明日が少し楽になる。

ふたつしておいたら、もっと楽になる。

みっつがんばれば、すごく楽になるんじゃないか。

でも、毎日明日の準備をしていたら、結局毎日忙しいんですよね(^^;

頑張りすぎちゃいました(^-^)

疲れに気づくことは、意外と難しいですよね。

元々の性格は、変えられないけど、突き詰めすぎないように気をつけたいと思いました。