Nicotto Town


シグキーリア


アラキの大冒険part3第1章 その④


   アラキの大冒険part3第1章 その④

  「じゃああの手紙ってまさか・・・!!」
 何かに気付いたアノートが、そう言うとクロノールは
 「その通り!俺が出したのさ。
 今起きている連れ去り事件を利用してお前達を
 ここに誘き寄せたのさ!」
 そう言ってクロノールが、薄気味悪い顔で笑った。
 「事件を利用して?連れ去り事件の犯人は貴方達
 じゃないの?」
 アノートの問いかけにクロノールは、
 「はっ。何で俺らが攫わなくてもいい奴を攫わ
 なきゃいけねぇんだよ。俺らが攫いたいのは
 そこに居るアラキただ1匹だけだ!」
 と鼻で笑った後、僕にそう言ってきた。
 (な、何だって!?)
 「さあ、アラキを捕まえるぞ!」
 とクロノールが言い、
 「・・・悪く思うな、アラキ殿。」
 と今度はシザクが言い、僕に詰め寄ろう
 とする。
 「(まずい!このままじゃアラキが・・・!)」
 「(こうなったら・・・!)」
 僕の様子をみていたアノートは、
 そう思い、彼女は自分のバックから「ひかりのたま」
 を取り出して使う。
 刹那辺り一帯眩しい閃光が包み込んだ!!
 「うわっ!?何だこの光は!!
 眩しくて何も見えねぇ!!」
 とクロノールが慌てながら言う。
 「落ち着け!「ひかりのたま」だ!」
 と今度はシザクが慌てているクロノールに言う。
 「アラキ!!今のうちに逃げてっ!!」
 アノートが、僕にそう叫んだ。
 (なっ・・・!?アノート・・・!!)
 「いいから早く!!ここは私達が食い止めるから
 貴方は出来るだけ早く遠くに逃げるのよ!!」
 僕が言葉を発する前にアノートの怒号が
 とぶ。
 (わ・・・分かった・・・!)
 僕はアノートに短く返事を返し、
 アノート達をそこに残し僕はアノートに
 言われた通りに出来るだけ早く遠くに逃げる。
 「くっ・・・させるかっ!!
 「くろいきり」!!」
 その言葉を聞いてクロノールは、
 技「くろいきり」を発動した。
 たちまち閃光が収まると
 そこにはアラキの姿は無かった。
 「あっ、くそっ・・・!もういなくなってやがる!!
 おいシザク!!追うぞ!!」
 「待ちなさい!!」
 「っ!!」
 そう言うとクロノールは僕を追いかけようと
 するがその2匹の行く手をアノート達が塞ぐ。
 「絶対にここは通しませんよ!!」
 そう言ってフュールが、シザクとクロノールの2匹に
 睨みを効かせる。
 「ちっ・・・!!仕方ねぇ、お前らから先に
 片づけてやる!!」
 こうしてアノート達とシザクとクロノールとの
 バトルが始まった・・・。

          アラキの大冒険part3第2章その①に続く




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