Nicotto Town



バカ数学SFを探す


緻密な仮想理論より、なんだコリャと笑えるタイプのバカ理論、
これはSFの魅力の一つだと思うわけです。
ベア、イーガン、現代日本のものが今一つ面白くないんですよねー。

たとえば石原藤夫『宇宙船オロモルフ号の冒険』は究極の一冊。
次々と現れる数学的な敵に数学で戦うんですよ。戦闘シーンが数式なの。
意味ワカンナイけど雰囲気がスンバラシイ。だから私にはバカ数学SFの名作。

レムの『宇宙創世記ロボットの旅』は私のベストです。
「猟王 残忍帝の誘拐」で、トルルとクラパウチュスが監獄の中で、
警察竜と残忍王を数学モデル化して戦わせるシーンがまず白眉かな。

「竜の存在確率論」では竜を研究対象とした謎の数学が登場し、
ゼロ竜、マイナス竜、虚竜の三種類に分類、マイナス竜二匹を採取すると、
約0.7匹の虚竜が発生するパラドクスという部分に腹を抱え笑いました。

ラファティに数学ネタで書いたものがあれば是非読みたい。
山田正紀や筒井康隆はマジメに構築するので、ジャンルが違う。
荒巻義雄の初期作『大いなる正午』のほうがバカ要素に溢れてる。

レムを真似てですね、無を研究対象とした『無学』という理論の構築中。
無を正無、負無、虚無の三種に分類、ゼロ無の位置づけで悩んでます。
理論の効用は「私は無学者です」と胸を張り名乗れるトコ。名刺に入れたい。




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