4号警備 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2017/05/14 17:02:55
4号警備 第5回
NHK 土曜夜8時15分~
▼DV
今回は、夫が妻を警護してほしいとの依頼だったのですが、彼女は特に狙われているわけではなく、
束縛の強い夫が妻を監視するための依頼だった、というお話でした。
ご他聞に漏れず、夫は妻に習慣的にDVを働いており、専業主婦の妻がボランティアに行くのすら気に入らず、
勝手に訪問先の老人ホームに行き、ボランティアはもうやめますと言って、
妻が入居所たちと一緒に描いた絵を勝手に持ち出し破り捨てたりするような酷い男です。
監視するためにだけ、わざわざ警備員を雇うくらいなので、かなりの高給取りなのでしょう。
なので妻が働く必要はないのは分かるのですが、、何が気に入らないのか、結婚してしばらくしてから、
妻が専業主婦なのに家事がちゃんとできないなどと罵るようになり、暴力を加えていたというわけです。
まぁ、典型的なDV夫ですね。
仕事でのストレスなどを発散していたのでしょうか。
ああなったらもうつける薬はないですね。
▼袂を分かつ
今回は朝比奈と石丸だけでなく、同性だということで、上野も警護に付き添いました。
というのも、最初からDVが疑われたので、犯罪の手助けをするわけにはいかないと、
妻を説得して警察に届け、家を出るよう勧めようとしたのです。
過去に痛い経験をしている朝比奈と上野は、その方針に従ったのですが、自分の愚かさで家族を失った石丸は、
今ならまだ間に合うと、夫婦でまずしっかり話し合うよう、夫に勧めたのです。
これはどう考えても石丸の間違い。
DVは理屈ではなく、人間の性癖です。
深く改心しようとも、ふとしたきっかけでまた復活してしまいます。
恐らく本人も、結婚してみるまで自分がDVに走るような人間だとは思ってなかったでしょうね…。
しかしこの場合、まずは妻の身の危険を排除すべきです。
家族をどんなに放置しようとも、暴力を加えることはなかった石丸とは、根本的に違うのです…。
▼今回も物足りない感
夫がDVに走るようになったきっかけとか、妻が逃げた後どうなったのかとか、
夫が警備会社を訴えたとのことでしたが、それがどうなったとか、そういうことは一切なしw
逃げておしまいでした。
しかもテーマがテーマだけに、あまりアクションはなし。
妻が逃げようと荷造りをしていた時、石丸が話し合うよう勧めたため、夫が帰宅、そこで三行半を
つきつけた妻に夫がキレて、朝比奈と石丸がそれをおさえようとしたところ、そのくらいでしたね。
もう、常識的に考えておかしいですよね。
自分が雇った警備員とはいえ、他人ですよ。
その目の前で妻に暴力という犯罪行為を働くわけですから、異常な心理所帯に陥っているとしか考えられません。
ま、ともかく内容的にもアクション的にも、今回は物足りませんでした。
ただDVの社会問題については、考えさせられるところはありましたね。
ちょっとステレオタイプなケースではありましたけどね。
4号警備 第6回
NHK 土曜夜8時15分~
▼最も危険な依頼
次回が最終回のようで、今回は新しい話が始まったのですが、次回に続くようです。
そして、朝比奈の恋人を殺した小林が出所し、朝比奈に連絡を取ってきました。
ちょうど朝比奈が石丸の娘と話しながら歩いていたところを見られ、
新しい恋人ができたと誤解されてしまいます。
この話も次回で決着が着きそうです。
前回、DV被害者への対応で意見が食い違い、被害者を危険な目に合わせてしまったことで、
朝比奈と石丸はまだ反目しあっていました。
結局石丸が自分が悪かったと謝罪して、仲直りはするんですけどね。
で、今回の依頼は、海外のマフィアが日本に職業訓練に来るアジア人の女性を、
人身売買で売りさばいているという事件を暴こうとする弁護士の、身辺警護です。
話を聞きに、池山、朝比奈、石丸の3人で事務所を訪ねていた時に、
2人組の男がバイクでやってきて、なんと事務所の窓からマシンガンを撃ち込んだのです。
幸い事務所は2階にあったので、誰も怪我はしませんでしたが、事務所は滅茶苦茶。
その話を聞いたガードキーパーズの社長・本田薫は、そんな危険な仕事を社員に任せられないと
尻込みしますが、池山の正義感の強さに負けて、担当する社員の意思を自ら最終確認することで、
依頼を請けることにしました。
実は本田が別に経営するアパレル会社の業績が悪く、ガードキーパーズは別の警備会社に
吸収合併される話が内々で進んでおり、その際利益率の悪い4号警備は廃止されるとのこと。
4号警備にこだわりを持つ池山は、恐らく会社を辞めることになるでしょう。
池山は、弁護士からの危険な依頼を自ら担当するつもりで、まさかこれ死亡フラグ!?
と思ったのですが、池山がバディとして名を挙げた朝比奈、もしくは石丸に、
本田が意思を確認したところ、互いに2人でやるなら請けると言い、池山の出番はなくなりそうです。
まぁ、いい年ですし、そろそろ引退してもいいかと思いますねw
▼娘の本心
ちょっと不思議に思ったのですが、いくら朝比奈と仲直りしたからと言って、
石丸は4号警備を元々希望しておらず、格闘は苦手、弁護士の事務所で敵の怖さを思い知ったのに、
何故この仕事を請ける気になったんでしょうね。
石丸の元妻は、結婚相手の住むカナダに娘とともに移住することになっていますが、
何となくカナダに行きたくなさそうな雰囲気なんですね。一回もそんなことは言ってないけど、
高校生まで日本に住んでいたのだから、言葉もわからない、友達もいない国に、行きたいわけがないですよね。
石丸が娘を引き取るチャンスではないかと思うのですが、もし今回の依頼で何かあった時、
娘を引き取れなくなる可能性があります。
次回、朝比奈と小林の対立、石丸と娘の行く末、ガードキーパーズと4号警備はどうなるのか、
様々な課題を残して、最終回に突入です。