警視庁捜査一課9係 season12 感想文
- カテゴリ:テレビ
- 2017/05/11 17:09:55
警視庁捜査一課9係 season12 第5話「殺しの刺しゅう」
テレビ朝日 水曜夜9時~
▼問題編
今回は、アパレル通販サイトを運営する男性が、仕事でよく使っていたホテルで、
裁ちバサミで胸を刺されて死亡したという事件でした。
容疑者は以下の通り、全員に確かなアリバイはありません。
>専務・本橋(♂)…被害者と一緒に会社を設立した重役。
>チーフデザイナー・詩織(♀)…1年前にヘッドハンティングで入社してきた。被害者と不倫の噂あり。
>詩織の母・結子(♀)…小さな縫製会社を経営。娘の詩織とは不仲で10年顔を合わせていない。
>広報部長・彩音(♀)…1年前にチーフデザイナーから広報部長に就任した女性。
凶器の裁ちバサミは詩織のものでしたが、事件前に盗まれ、アシスタントと探したけど見つからなかったと証言。
また、被害者は5年ほど前に、やはりチーフデザイナーだった女性と不倫関係にあり、
その清算をしようとして、相手の女性が自殺したという過去がありました。
会社の縫製を請け負う下請けの社長の女性が言うには、最近被害者は詩織を気に入っており、
関係を迫っているのではないかとのこと。
その社長は結子の友人で、その不倫疑惑と詩織が手首に包帯を巻いていたことを、結子に話したと言うのです。
詩織は手首の包帯について、布を切っている時に誤って怪我したと説明していました。
捜査を進めるうち、事件当夜は家にいたという結子が、家を抜け出し被害者が宿泊していた
ホテルに行ったことが判明。
現場から、仕事で置いていた詩織がデザインした服を持ち出していました。
浅輪はその服の刺繍に着目。
詩織がしたと思われる花の刺繍の他に、オヤコグサ(ユズリハらしいです)の刺繍がしてあるのが気になりました。
状況からオヤコグサの刺繍をしたのは結子だと思われますが、さて、彼女は何故刺繍を施したのでしょう。
犯人はいつものように後出しジャンケンなので、当てるのは難しいかもしれません。
まぁでも容疑者の人数がそんなにいないので、あてずっぽうでも当たるかもしれないですw
▼以下ネタバレご注意!
先に犯人を言ってしまうと、専務と広報部長の共犯でした。
詩織に罪をかぶせて会社から追い出すため、彼女のハサミを盗んだのが専務で、
以前被害者と不倫関係にあった広報部長が実行犯でした。
証拠は広報部長が変装してホテルに行った時、監視カメラに映っていた映像と、
凶器のハサミのケースについていた、専務と広報部長の指紋です。
そんなん早く捨てろって思いましたけどねw
まーとにかく昨今はどこにでも監視カメラがあって、犯罪がやりにくいですなw
田舎はあまりないですが、車載カメラってのも最近は多いですからね。油断できません。
さて、では解答です。
友人から詩織が被害者との不倫関係に悩んで、リストカットしたのかもしれないと
聞き及んだ結子は、被害者と直接話そうと、ホテルに向かいました。
しかしそこにあったのは、広報部長が殺した被害者の死体。
周囲には詩織がデザインした服がたくさん置いてあり、その1つに血がついていました。
結子は詩織が被害者を殺したと思い込み、その血のついた服を持ち去ります。
しかし捨てればいいものを、詩織が作ったものだと思うと捨てられない。
なので血がついたところに刺繍をしてごまかそうとしたのです。
いかがでしょうか。あまり納得できませんよねw
捨てられないという気持ちはわからないでもないですが、あんな人目につくところに置くなんて
考えられませんし、刺繍する前に酸素系漂白剤で完全に血を落としてしまえばよかったんですよ。
色物だったので色は落ちるかもしれませんが、そこに刺繍すればごまかせますよね。
少なくとも血液反応はなくなるので、証拠にはなりません。
まあ詩織の血ではなかったんですけどねw
▼かばいあい殺人
最近、本当に多いです、このパターン。
早めに犯人が捕まると(大体目安は30分~35分)、大抵このパターンです。
今回はかばうのが片方でしたが、2人がかばいあうパターンもあります。
たまにならこのパターンもいいのですが、こう続くと食傷気味になりますね。
脚本家さんたちも大変でしょうが、意外性を狙う展開ばかりではなく、
プロットとトリックでじっくり見せて、終盤になってやっと犯人が分かるパターンを、
もっと作っていただきたいです。