Nicotto Town


✪マークは作り話でし


もうひとつの世界

子供のころ、
祖父の家に連れて行ってもらうのが楽しみだった。
祖父はコレクターでいろいろなものを集めては、
いくつもある引き出しの中にしまっていた。
私はその引き出しの中身を見せてもらうのが楽しみで、
祖父も引き出しの中身を出してよく説明してくれた。
今考えれば特別な物ではないのだけれど、
子供の私には「不思議な物」に見えた。
引き出しの中身はといえば、
日常に使われている注文伝票や領収書やら切手だ。
今もまだその引き出しの奥に眠っている、
たまに出しては眺めている。
確かに一般で売られている物とはチョットだけ違う、
舶来の物なのだ。
配色や形が実に美しくて、
祖父が集めていたのもうなづける。
今では不思議な物とは呼ばれないこれらの物たち、
この引き出しの中にいる限りはいつまでたっても、
「不思議な物」たちなのである。
自分で何か行き詰ったり嫌なことがあると、
この引き出しをのぞき込んでいる私がいる。
引き出しの奥のもうひとつの世界へ。

アバター
2017/05/06 20:41

引き出しの奥には

出しそびれた ラブレターが
眠っているのでは?

アバター
2017/05/04 22:38
引き出しの奥のもう一つの世界っていいですね^^
心が和みます*^^*
アバター
2017/05/04 18:25
こんばんは ご訪問ありがとうございました。

コレクターが収集しているものってわざわざコレクションするのだからとても価値の高いものでしょうし
品質も良いものでしょう。おじい様の世代のコレクションなら、当時では高級なものだったのでしょう。
その舶来品を子供の眼で見る時のわくわく感、神秘的な宝物に出会ったようなドキドキ感。伝わってきます。
(^'^)



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