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警視庁捜査一課9係 season12 感想文

警視庁捜査一課9係 season12 第4話「ねらわれた監察医」
テレビ朝日 水曜夜9時~
▼コルセリン
今回は、水死体を解剖していた監察医の早瀬川が、切り開いた遺体の中に充満していた
「コルセリン」という物質が気化したガスを吸ってしまい、重態に陥るという事件から始まりました。
どこぞの星から来た元アイドルのニックネームのようなこの物質、架空のものですw
燃料電池に使えるとかで、研究開発が進んでいたのですが、毒性が強すぎて今はほとんど
取り扱っているところがないといういわくのシロモノ。
なのですぐにどこにあったものなのかが分かりました。
早瀬川に代わり、黛が解剖したところ、水死体の死因はコルセリンではなく、
首が絞まったことによる窒息死で、首からロープのようなものの繊維が見つかりました。
その矢先、今度はコルセリンを盗まれた工場で、コルセリンの研究をしていた従業員が、
自宅で首を吊って死んでしまいました。
先日の水死体の主はIT企業の経理担当だったのですが、工場の従業員はその会社の
未公開株を持っていたことがあることがわかり、2つの事件に大きな関連性が出てきました。

▼以下ネタバレご注意!
結局、検死の結果水死体は首吊り自殺で、工場の従業員は他殺であることがわかりました。
その2つをつないでいたのは、工場の先代社長の息子で、IT企業で社長秘書を勤める男でした。
株式公開を控え、粉飾決算の尻拭いを押し付けられた経理担当が、それを苦にして社屋で自殺、
評判低下を恐れた社長が、他殺に見せかけて死体を遺棄するよう、秘書に命じたのです。
秘書は、昔社長だった父親が、負債を抱え生命保険目当てに他殺を装い自殺したのを、
早瀬川が自殺と見抜き、生命保険がもらえなかったことを根に持っており、
死体に工場から盗んだコルセリンを注入して、海に投げ込みました。
そのコルセリンを盗んで工場から出て行くところを、従業員に見られていたのです。
従業員は先代社長に多大な恩を受けており、それを返したいと、秘書から未公開株を買うよう頼まれ、
恩を返すために何も調べず買うような、義の人だったのに、それを殺してしまったわけですな。

▼いくつか疑問点
まず、いくら監察医が少ないとはいえ、さすがに早瀬川が死体を解剖するかどうかは、
警察関係者でもないのに、わからなかったはず。
監察医なら誰でもよかったということでしょうか。
それともコルセリンを遺体に仕込むことで、他殺というイメージを強めたかったのかな。
次に、秘書が最初にやったことは、死体遺棄だけです。
発覚しても大した罪には問われないので、従業員に相談して、秘密裏にすることは考えなかったのでしょうか。
どう考えても従業員を殺す方がリスクもデカいし、発覚した時殺人罪に問われてしまいます。
正直、殺人はなくてもよかったんじゃないですかね。
従業員を生かしたまま、水死体の死因が自殺であることを捜査させることだってできたはずです。
それから浅輪が、水死体の本当の死亡場所が会社のトイレであると分かった経緯がよくわかりませんでした。
棒を握っていたような圧迫痕と、強力な洗剤によるかぶれが手のひらにあったからということでしたが、
強力な洗剤を使うのは、普通便器の中だけです。
いくらトイレの内部だからといって、金属製の手すりを、そんな強力な洗剤では普通拭きません。
なぜなら金属が化学反応を起こして変色したり、錆びたりしてしまうからです。
プロの掃除屋ならまずこんなことはしないでしょう。
また、よしんばそんな強力な洗剤で拭いたとしても、その後よく水拭きして、洗剤の成分は
あまり残らないと思います。
残っていたとしても、かぶれを起こすくらいの量はとてもないと思いますね。
今回の脚本は、相棒で神回の呼び声が高い「越境捜査」を書いたハセベバクシンオー氏(長谷部安春氏の息子)
ですが、あまりお掃除のことについては詳しくないのかな?w




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